地域商材に脚光

「物産展」が再びにぎわいを取り戻してきた。百貨店での大型催事が再開され、都心のターミナル駅では沿線各県の地域商材を集めたイベントが頻繁に開催されている。コロナ前よりも明らかに頻度が増えた印象だ。

▼高い集客力を誇る物産展だが、コロナ禍の変化とともに、その中身も進化している。当初は開催中止が相次ぎ、生産者が売り先確保に苦しんだ時期もあったが、ネット通販や流通とのタイアップなど販路開拓の努力が実を結び、新たな展開が広がりつつある。

▼JR東日本は新幹線輸送を活用した物流サービスを拡大している。早朝に収穫した野菜や鮮魚、作り立ての地酒など、地域の魅力ある食材を新幹線で鮮度良く届ける。付加価値の高い商材として駅構内での販売やイベント、大手卸と組んで首都圏スーパーでの展開も広がっており、地方創生の取り組みとしても注目されている。

▼巣ごもり需要が落ち着き、相次ぐ食品値上げと電気代などのコスト上昇で、食品スーパー各社の業績は厳しさを増している。従来の全国一律ではなく、地域性を生かしたMDの重要性も増しており、差別化につながる地域商材や販促企画への期待は高まっている。

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