タチヤ 名古屋に生鮮3品特化の新店 都心部立地を検証へ

バローグループの食品スーパー・タチヤは3日、名古屋市中区に「タチヤ錦二丁目店」をオープンした。生鮮3品に特化した品ぞろえで、近隣住民や近くに勤めるオフィスワーカーのほか、近接する繁華街の飲食事業者などの利用も期待。ドライグロサリーや冷凍食品、中食などは、近隣に展開するバローグループ各社の店舗と相互補完する。同社店舗は住宅街立地がメーンだが、同店をモデルにオフィス・商業地と住宅地が混在する都心部立地での可能性を探る。初年度売上目標は8億5千万円。

「タチヤ錦二丁目店」(名古屋市中区錦2―7―18)は、今春完成した新築マンションの駐車場棟1階に開業。売場面積約180坪で、取扱品目は野菜・鮮魚・精肉コーナーがそれぞれ約200品、果物が70~80品、その他乾物・海藻類などが少々。調味料や一般食品は思い切って外した。営業時間は10~18時。現金決済のほか、クレジットカード、ペイペイ決済に対応する。

周辺環境として、道路を挟んで斜め前では、20年3月にオープンした中部薬品の「V―drug錦二丁目店」が営業。また隣接する同じマンション住居棟1階にはこの6月23日、中部フーズの「デリカキッチン」(+ベーカリー)と「にぎりたて」がオープンを予定。

食に関しては、「タチヤ」が生鮮、「V-drug」がドライグロサリーや冷凍食品、一部中食を、「デリカキッチン」と「にぎりたて」が弁当・惣菜類を提供する形となる。

「当社は強みとする生鮮にこだわり、素材を提供。ほかのカテゴリーに関しては、バローグループ全体で地域の皆さまのニーズをカバーしていきたい」(タチヤ・瀧村曉本部統括部長)とする。

今回の「タチヤ」オープンに合わせて、「V-drug錦二丁目店」の野菜コーナーは日配・仕入パンに切り替えた。弁当など中食に関しては、「V-drug」と「デリカキッチン」とで提供メニューや価格帯、営業時間などが異なることから、棲み分けができるとの考えだ。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)