日本ハムが新R&D戦略 既存と新領域で事業幅広げる

「たんぱく質を、もっと自由に」を2030年ビジョンに掲げる日本ハムは、たんぱく質を軸とした研究開発(以下R&D)戦略「Proteinnovation(プロテイノベーション)」をこのほど策定した。

これまでの食領域とともに、ヘルスケアなどの新領域で事業の幅を広げ、「既存事業の進化」と「新規事業の創出」の両軸でビジョンの実現を目指していく。プロテイノベーション戦略は、たんぱく質の可能性をテクノロジーとイノベーションで最大限に引き出し、既存の食領域と新領域で新たな価値と未来を追求し、消費者ニーズや社会課題解決からグループの持続可能な企業成長につなげていくことにある。

事業の両軸に、それぞれ重点領域を定めた。既存事業の進化は4つで、顧客価値創造と高生産性を軸とした「生産DX領域」、次世代たんぱく資源確保の「新たんぱく質領域」、新たな食の価値提供を目指す「美味しさ&ウエルネス領域」、グローバルブランド創出を図る「グローバル拡大領域」。

新規事業は、ヘルスケアと社会課題解決を軸に、畜産副産物の活用による新規領域参入を目指す「ヘルスケア・医療領域」、畜産副産物や廃棄物のアップサイクル含めた非食品領域へ挑戦する「アップサイクル領域」の2本柱を掲げた。

プロテイノベーションは、protein(たんぱく質)とinnovation(革新)の造語。