イズミは9月から自社のPBを投入する。日配を中心に30品目からスタートし、10年後に食品売上高の10%を目指す。
現在、同社はセブン&アイ・ホールディングスの「セブンプレミアム」、グループのゆめマート熊本などでニチリウの「くらしモア」を扱っている。
新PBは将来的に低価格帯から付加価値品までをカバーする予定だが、まずは低価格品から始める。同社の前期実績では、低価格のバジェット商品が前年比114.6%、昨年6月から始めた月間特売の「全力応援値下げ」が190%など、価格訴求力の強い商品群が支持を得た。
山西大輔副社長は「後発なので、競合品と差別化できる特徴が打ち出せるよう準備している。品質は同等で、価格はその下をくぐる。(松竹梅の)梅で差別化が図られなければ選んでもらえない。その上で、松と竹を加える」と話す。
原料の共同使用による原価低減、地場メーカーを活用した物流費の軽減などを進め、低価格販売を実現する考えだ。
一方、22年に始めた惣菜の自社ブランド「zehi」は当初50億円からスタートし、前期の売上高は115億円まで伸長した。2030年には150億円を目指す。
また昨年、西友から受け継いだ九州のサニーは現在、西友のPB「みなさまのお墨付き」を販売しているが、9月までに「くらしモア」に切り替える。PBで補完できない部分はNBを扱う。
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