飲料系酒類「デュワーズ」スコッチ国内№1に ラム「バカルディ」も急成長 バカルディジャパン、サッポロとの共創で成果

「デュワーズ」スコッチ国内№1に ラム「バカルディ」も急成長 バカルディジャパン、サッポロとの共創で成果

世界最大の非上場スピリッツカンパニーであるバカルディ社。日本では11年にサッポロビールと国内独占販売の業務提携を結んで以降、販売規模が右肩上がりを続けてきた。

「他のグローバルスピリッツ企業とはだいぶ方向性が違うが、サッポロと一緒にやることで大きな実績に結びついている。なかでもスコッチウイスキー『デュワーズ』の販売は過去5年で2.5倍に成長。これほど成功しているブランドは近年ない」。

そう語ったのは、バカルディジャパンの東智徳社長。4月15日に実施した事業方針説明会で、今期のマーケティング戦略を明らかにした。

「デュワーズ12年」と、ラムのトップブランド「バカルディゴールド」のハイボール提案による2トップ戦略を昨年から展開。これにより24年はデュワーズがスコッチ国内販売金額№1を達成。バカルディも前年比2倍の出荷となり、業務用・家庭用とも大きく躍進した。

25年度のテーマは「2トップ+プレミアム強化」。これら2ブランドでプレミアム化と新分野の開拓を進める一方、テキーラ「パトロン」、世界初の英国王室御用達シングルモルトウイスキー「ロイヤル・ブラックラ」でもプレミアムへのチャレンジを強化する。

国内№1のスコッチに躍り出たデュワーズでは、さらに「プレミアムスコッチNo.1」を目指す。認知獲得に向けた各種広告やイベントに加え、サッポロ「ヱビスビール」とのコラボ企画で日本を代表するプレミアムビールとの共鳴・共創を図る。

コロナ禍からの回復後は伸び悩んでいたラム市場の停滞を打ち破ったバカルディ。カテゴリーリーダーとして、日本市場の裾野を広げることに挑戦。ハイボール飲用の拡大によるゴールドラムの育成に引き続き取り組む。開放的イメージのあるブランドと親和性の高い音楽を基点とした広告活動などを継続し、30年までにラムカテゴリー全体を100億円規模へと育成することをもくろむ。

「バカルディとサッポロの信頼関係は一貫している」と強調するのは、サッポロビールのワイン&スピリッツ事業部・河端英明部長。

「両社は文化が全然違い、かなり意見の相違もあって、お互い言いたいことを言い合ってきて信頼関係を築くことができた。これがデュワーズのNo.1達成にもつながっており、提携当時には考えられなかった素晴らしい成果。両者の共創で新しい魅力を発見していただけるよう、今後も挑戦を続ける」と河端氏は語った。

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