大物は2月19日、マイドームおおさか(大阪市)で「春季謝恩展示会」を開催。新規メーカー12社含む160社が出展、得意先約160社、400人が来場した。
会場入口の提案コーナーでは「大阪物語」をテーマに、開催の迫った大阪・関西万博を意識し大阪名物やゆかりのある商品約300点を集めた。
5回目を迎える「食べ比べイベント」は今回、老若男女に愛される「から揚げ」にスポットを当て、14社が独自のトッピングメニューを提案。来場者による人気投票では、真誠の「薬味ごまで、いつものから揚げをアレンジ!」が1位を獲得。上位3社(2位梅屋、3位キユーピー)にはトロフィーと、副賞として食品販売サイト「めしきき」で利用できるポイントが贈られた。
強化分野と位置付ける業務用は、過去最多の19社が出展。会場中央にコーナーを設け、低温を含めた業務用に注力する姿勢を印象付けた。初出展の京樽(東京都)は、「(低温を強化する大物と)タッグを組むことで、商売のチャンスが広がる可能性がある。新しい切り口の商品を展開し、差別化を図りたい」と冷凍寿司をアピールしていた。
「統合で効率化を」日阪社長
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朝礼であいさつに立った日阪俊典社長は、近況等について次の通り語った。
今期は前期比4・6%増の170億円の目標でスタートした。一昨年は16.4%増、昨年は7.5%増と過去2年は大きく伸ばしたものの、今年はその反動が避けて通れない。12月までの第1四半期は2.4%増と計画を下回ったが、これは想定の範囲内。利益の伸び率は売上高の伸び率を上回っている。
世間では何かと「壁」の話が話題となっている。当社にとって「壁」とは、中長期目標の売上高200億円。「壁」に直面した時、三流企業ならば途中であきらめるだろうが、二流は数字目標のためにひたすら頑張る。一流は創意工夫を積み上げながら一歩一歩登り課題解決する。当社は一つひとつハードルを越えながら、利益が伴う売上を達成して一流企業を目指したい。
業務用食品を扱う子会社の竹内食品を4月1日付で統合する。仕入れ、販売、物流のあらゆる面で効率化を図ることができる。万博開催による業務用食材の需要増に対応し、下期の業績アップにつなげたい。
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