「本麒麟」7年連続リニューアル ファンの声に応えうまさ進化

18年3月の発売以来、毎年リニューアルを重ねてきたキリンビール「本麒麟」。26年にかけての酒税改正を背景にエコノミービール類への逆風が強まるなかでも、その手を緩めることはない。うまさに磨きをかけ、7回目のリニューアル発売を行った。

「7年連続リニューアルは本麒麟だけ。お客様の声に真摯に向き合って進化を継続している」。2月17日に行われた“新しい本麒麟”試飲会で、同社マーケティング部の佐藤洋介主査が強調した。

「23年10月の酒税改正で増税となった新ジャンル(発泡酒②)は今年も市場縮小を見込むが、物価高騰による節約志向からニーズは今後も残り続けるだろう。ビールの味に近いというだけでなく、飲み飽きない、庶民的な感じ、親しみやすい、といったイメージがあり、非常に重要なカテゴリーととらえている」。

昨年12月製造品からリニューアル。ビール類に期待される力強いコクと飲みごたえ、引き締まった後味と飲み飽きないうまさの両立を目指したという。

「アルコールによる後味の悪さ、後残りがするといった、お客様調査で得られた声を踏まえて改善した」。中味開発を手がけた同社商品開発研究所の八巻幸太郎氏が説明した。

この日のメディア向け試飲会では、試作段階も含め3種類の試飲を八巻氏おすすめのおつまみとともに提供。味わいを微調整しながら完成品に仕上げる過程が紹介された。

17日からオンエアの新TVCMでは、江口洋介さん、広瀬アリスさんに、新キャストの中村アンさん、中尾明慶さんも加わった4人が登場。アース・ウィンド&ファイアーの往年の名曲「セプテンバー」に乗せ、新しくなった「本麒麟」を思い思いに堪能する4篇でアピールする。

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