紙容器の水が好調 “脱プラ”でホテルや外資系へ拡大 サクラ食品工業

サクラ食品工業(大阪府吹田市)が販売する紙容器入りのミネラルウォーターが好調だ。社会的な脱・プラスチックの流れを受け、ペットボトルの代わりにホテルや大手企業などへ販路を広げている。

同社は昨年4月、パッケージに浮世絵を描いた「清流咲良之舞(せいりゅうさくらのまい)」を発売。その直後に開かれたG7広島サミットの会議に採用されたのを皮切りに、外国人観光客の多い空港や都心のカフェなどに採用が広がった。さらに、プラスチック資源循環促進法の施行でペットボトル飲料からの移行を進めるホテル、脱プラで企業イメージの向上を図りたい大手や外資系企業からの評価も高まり導入が進む。

同商品は京都・伏見の地下水を使用し、滋賀県の工場で製造。来年開催される大阪・関西万博に関連した国際会議などの場で採用される場面も増えており、インバウンド需要とともにさらなる拡大が期待される。

6月10日には同シリーズの第2弾として、「清流咲良納涼図(せいりゅうさくらのうりょうず)」(小売価格237円・税抜き)を発売している。第1弾が春を意識した絵柄だったのに対し、今回のテーマは夏。今後、春夏秋冬のパッケージを揃え、ギフト商品としても展開したい考えだ。

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