東洋水産の「マルちゃん」と天乃屋の「歌舞伎揚」の相互コラボが実現する。
両社からSNS映えを意識したパッケージデザインのコラボ商品を投入して、話題喚起や新規顧客の獲得を図り両社のロングセラーブランドに鮮度感を与えていくのが共通の狙いとみられる。
東洋水産は7月22日に、「歌舞伎揚」の味わいを再現したカップ入り即席麺「マルちゃん でかまる 天乃屋の歌舞伎揚味焼そば」(希望小売価格税別271円)を新発売する。
「歌舞伎揚」の味わいは、砂糖の甘みと醤油の旨みをベースにあられの風味を利かせたソースで再現。「『歌舞伎揚』を砕いて入れるとさらにおいしくお召しあがりいただける」(東洋水産)という。
同商品は「でかまる」誕生35周年を記念したものでもある。
「でかまる」は“うまい大盛”をコンセプトにした大盛カップ入り即席麺ブランドで1989年に誕生した。
一方、天乃屋からは「マルちゃん 赤いきつねうどん」(赤いきつね)と「マルちゃん 緑のたぬき天そば」(緑のたぬき)の味わいを「歌舞伎揚」で再現した新商品を開発した。
「ひとくち歌舞伎揚 赤いきつね味」(希望小売価格税別200円)と「ひとくち歌舞伎揚 緑のたぬき味」(同)の2品を10月7日にコンビニ先行販売して10月21日に一般販売する。
天乃屋としては初のカップ麺とのコラボとなる。
「赤いきつね」と「緑のたぬき」は、地域の嗜好性に合わせてだしの原料や配合を変えており北海道向け・東日本向け・関西向け・西日本向けの4種類の味わいを展開している。
「ひとくち歌舞伎揚 赤いきつね味」と「ひとくち歌舞伎揚 緑のたぬき味」は、ともに東日本向けの味を再現した。
「赤いきつね味」は「赤いきつね」に、「緑のたぬき味」は「緑のたぬき」にそれぞれ入れて食べるとさらにおいしくなり「おつゆに浸すと“ジュワっ”と食感になる」(天乃屋)と推奨する。
「赤いきつね味」は、甘めの醤油タレの生地をベースに、かつおだしの風味を引き立たせ「おつゆがしみたお揚げのようなあと引くおいしさが口いっぱいに広がる」のが特長。
「緑のたぬき味」は、天然えびを練りこんだ生地を揚げ「サクサクの天ぷら風味とだしが利いたおつゆの旨みを再現した」。
スーパー・量販店では大陳を提案。
「行楽やイベント需要が高まる時期に話題性のあるコラボと揚げ煎餅での売場展開を提案する」と意欲をのぞかせる。
なお「歌舞伎揚」は1960年に誕生。「赤いきつね」は1978年、「緑のたぬき」は1980年にそれぞれ発売開始された。