日清オイリオグループ「インキュベーションスクエア」稼働 技術と情報が交わる、顧客との価値共創の拠点へ

日清オイリオグループは横浜磯子事業場内に新設した研究開発機能「インキュベーションスクエア」を報道陣に公開した。

加工食品や調理品の試作を行うテストキッチン、五感によるおいしさの見える化を行う分析評価機能に加え様々な油脂のサンプル製造が可能なパイロットプラントを完備。顧客との価値共創の取り組みを加速させる。

インキュベーションスクエアは従来から基礎研究や商品開発を担ってきたA棟(旧:技術開発センター/3階建、延床4千284㎡)と、新設したB棟(同、2千890㎡)で構成。グローバルトップレベルの油脂ソリューション企業を目指し、食用から化粧品材料(ファインケミカル)まで、幅広い油脂の研究開発・用途開発を進める。

従来からの研究開発機能に加え、油脂を用いた加工食品や調理品の開発・評価を行うテストキッチンやフライ実験室、分析評価室、製菓製パン室やチョコレート実験室などを施設内に集約。ラボスケールから実機生産までをつなぐパイロットスケールの油脂製造設備や、小規模生産を可能とする生産設備も完備し、お客様とともに手を動かしながら、新たな価値共創につなげていくための機能を充実させた。

メークアップやスキンケアなど化粧品原料として使用されるファインケミカル分野の開発体制も強化したほか、環境対応技術や持続的な供給実現に向けた代替素材や微細藻類の研究開発も加速させる。

佐藤将祐常務執行役員技術本部長は「インキュベーションスクエアを拠点に、お客様との共創によって、新たなイノベーション実現を目指す」と意気込みを語った。

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