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2024 / 04 / 27 土曜日

冷凍スイーツの仏オノレグループ高品質なレモンメレンゲタルト、マカロンなど 日本市場の多様なニーズに応える

フランスを拠点に「BONCOLAC(ボンコラック)」ブランドなどの冷凍スイーツを展開するOnoré(オノレ)グループは、本物のおいしさにこだわったレモンメレンゲタルト、マカロン、キャロットケ―キ、カヌレなど多彩なラインアップで世界各国のニーズに応えている。

日本には約15年前から進出。輸出部門責任者のニコラ・デルポン氏は「現状は大手商社や高級スーパー、レストランなどが主な取引先となっている。今後は比較的規模の小さいベーカリーや飲食店にも新たなパートナーを求めていきたい」と意欲をのぞかせる。

写真:仏直送のレモンメレンゲタルト(オノレグループ)

欧州に7工場、熟練の職人がおいしさ追求

マカロンを30か国以上に提供(オノレグループ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
マカロンを30か国以上に提供(オノレグループ)

オノレグループ(本社=トゥールーズ)の売上高は約2億ユーロ。1955年にフランス・バスク地方で創業したボンコラックを母体に、同国ではマカロン専門の「Mag’M(マグム社)」、イギリスでは伝統料理パスティに特化した「Proper Cornish(プロパーコーニッシュ社)」と外食向けケーキが主力の「CAKESMITHS(ケイクスミス社)」をグループ企業に持つ。

欧州全土に7工場(うちフランス5工場)を展開。熟練の職人と本社スタッフら約1000名の情熱的な社員が本格的なおいしさを追求している。

二コラ氏は「最終的な味の決め手となる高品質な原材料を最大限に活かし、製造方法は伝統的なノウハウを手作業と機械化で追求。各工場ともクオリティの高い商品を安定的に供給できる体制を整えている」とこだわりを話す。スペシャリティ(主力商品)はレモンメレンゲタルト、マカロン、キャロットケ―キ、カヌレなど約10種類と幅広い。「オノレ」ならではの豊富なラインアップでスイーツを総合的に提案できることが強みだ。

業務用ルートでは、現地の高級ホテルや大手冷凍食品メーカーなどにプロユースの商材を提供する。また世界30か国以上に輸出し、日本には15年以上前に進出。大手商社や高級スーパーのほか、取引先のレストランや小売業と強固なパートナーシップを築いてきた。取り扱いの多い商品はマカロン、パスティ、サンドウィッチ、レモンメレンゲタルト、バスク風ケーキなどで、新商品としてハート形マカロン、ビーガンマカロン、アペリティフ用のミニフォカッチャ、ホットドッグ風のシュークリームロールなども提案する。

同社は日本市場について「優れた製品を愛し、世界中の郷土料理にも好奇心旺盛な顧客が多い」とし、「フランスとイギリスに源流を持つわれわれのグループは、伝統と専門知識を融合させた独自のDNAが強みであり、市場のニーズに応えていける」と期待を寄せる。

アジアなど自国以外の売上倍増を目指す

輸出部門責任者のニコラ・デルポン氏(オノレグループ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
輸出部門責任者のニコラ・デルポン氏(オノレグループ)

一方、オノレグループは欧州における冷凍菓子とスナック製品のリーディングカンパニーを目指し、2030年までに複数の経営目標を掲げる。

なかでも今後5年間でフランスとイギリス以外の売上比率を倍増させたい方針。現状は30か国以上に輸出するが、アジア圏では日本と中国が主要な取引先となっており、今後のさらなる成長を加速させていく。
〈BONCOLAC(ボンコラック社)〉1955年にフランス・バスク地方で創業。現在は同国内に4工場を構える。主力のバスク風ケーキ、ミニクロックムッシュ、レモンメレンゲタルトなどを20か国以上に輸出する。おいしく、ヘルシーでひと味違う商品を提供するため、良質な食材とレシピを探求し続けている。

〈Mag’M(マグム社)〉2005年以来、高級フランス菓子のマカロンを製造。工場ではパティシエが手作業でシェルを成型する。取引先からの信頼は厚く、30か国以上の小売店や外食店で提供されている。

〈Proper Cornish(プロパーコーニッシュ社)〉1988にイギリスのボドミンで創業。本物志向で伝統的なコーニッシュ・パスティを製造してきた。同国産の牛肉と地元の野菜をふんだんに使用し、伝統的なレシピで仕上げている。ソーセージロールなどにも製品ラインアップを広げ、軽食の新たな需要にも応えている。

〈CAKESMITHS(ケイクスミス社)〉イングランドの南西部に拠点を置く。伝統的な製造方法を守りながら、シナモンロール、キャロットケーキ、ブラウニーなど約100種類のケーキを製造し、大手カフェチェーンにも供給する。

フランスパビリオンに2度目の来日出展

「FOODEX JAPAN」でアピール - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「FOODEX JAPAN」でアピール

オノレグループは、このほど開催された「FOODEX JAPAN2024」のフランスパビリオンにフランス貿易投資庁-ビジネスフランスのサポートを受け、昨年に続く来日出展でグループの強みであるフランスのアイデンティティをアピールした。

ビジネスフランスによるフランスパビリオン出展は、2017年以来、中止となった20年を除くと今年で7回目。24年の出展者数は81社で、前年比約2倍とパンデミック前の水準に達した。フランスでは、20年より農業水産加工品を国内外でプロモーションする取り組み「テイストフランス」が政府主導で行われている。会場では、パビリオンの目印としてトリコロールのロゴが目立っていた。(PR)

■ オノレ社 お問い合わせ窓口:フランス貿易投資庁-ビジネスフランス
日本事務所 プレス広報担当 松木 presse.jp@businessfrance.fr

■ オノレ社HP(英語):https://onore.com/en/
■ フランス大使館 貿易投資庁-ビジネスフランスの各関連サイトまとめ:https://linktr.ee/BusinessFrance_Japan?fbclid=IwAR26nOTH6bpKxVd9Un9TptFtQf6v27gAjjW4mbwnCB-2-o186qD07L4wtxk

■関連記事:冷凍スイーツの仏オノレグループ 高品質なレモンメレンゲパイ、マカロンなど多彩な品ぞろえ 「FOODEX JAPAN」でPR(2024/03/08 食品新聞社)