イオン「トップバリュ」に手応え「昨年実績を大きく上回る」 価格据え置きNBからの流入と新規獲得 「ベストプライス」は二桁増

 イオンの土谷美津子執行役商品担当(イオントッブバリュ社長)は5日開催された上期(23年2月期)決算説明会でイオンのプライベートブランド「トップバリュ」が好調に推移していること明らかにした。

 イオンは昨年から「トップバリュ」の食料品と日用品の一部を除くほぼ全ての価格を据え置いて販売している。

 これによりブランドスイッチが起こりNB(ナショナルブランド)からの流入が図れたほか新規顧客を獲得できたとし「上期トップバリュの実績は昨年実績を大きく上回ることができた。特に『ベストプライス』は二桁伸長で推移している」と語る。

 下期方針については「引き続きお客様の生活応援を続けていくとともに、こだわりの商品をご提供してお客様のご要望にお応えしていきたいと思う。生活応援では10月からNBメーカーのビール類が値上げされる中、『ベストプライス』の『バーリアル』は今まで以上のおいしさを実現して価格を据え置き350mlで1缶78円の本体価格で販売する」と説明する。

 「トップバリュベストプライス バーリアル」は、従来品と比較して麦のうまみと飲みごたえをアップさせるため大麦を増量し10月11日にリニューアル発売された。

 なお「バーリアル」は2010年6月に発売開始され、19年度に販売累計本数20億本を突破し21年度には「バーリアル」史上過去最高売上を達成した。