大塚食品元社長・戸部貞信氏お別れの会 「ボンカレー」の進化を牽引

大塚食品、大塚化学の社長および大塚ホールディングス(HD)の取締役など大塚グループ各社の重責を歴任した戸部貞信氏は、去る3月16日に満80歳で逝去し、葬儀および告別式は近親者で営まれたが、そのお別れの会が13日、大阪市北区中之島のリーガロイヤルホテルで営まれ、業界関係者など約1千人が献花を捧げた。

実行委員長は大塚食品の白石耕一社長、実行委員は大塚HDの樋口達夫社長兼CEO、大塚化学の土佐浩平社長。喪主は長男、戸部克信氏。

会場では、学生時代や入社当時の思い出の写真が展示され、参列者は興味深くそれらに見入っていた。

戸部氏は、1985年発売の「アルキメンデス」、87年発売の「ボントレイ」など、新分野を切り拓く画期的な商品に力を尽くすとともに、パイオニアである「ボンカレー」の味、パッケージを大切に守りながら、「ボンカレーゴールド」「ボンカレーネオ」「Theボンカレー」への進化を牽引。18年に「ボンカレー」が発売50周年を迎えた折には、社長として記者会見で「今後の50年は100年ブランドへの第2ステージになる」と未来を見据えたメッセージを発した。