三菱食品は7月22~24日、東京ビッグサイトで「ダイヤモンドフェア2025」を開催した。戦略コーナーでは、国内人口が減少傾向にある中、世帯数が増加していることに着目。「多彩化する家族」に焦点を当て、年齢や世帯構成、年収で分類した主要7家族に共通する生活感や食への意識を掘り下げ、小売業の集客や売りにつなげる打ち手・解決策を披露した。
同社では「家族みんなが集まって食卓を囲む従来のイメージでは、令和の食卓の姿は捉えられない」という調査結果をもとに、細分化され、多岐にわたる家族の姿、それぞれの異なる意識行動、生活スタイルを「多彩化された家族」と表現。世帯構成・年代・年収の要素から①パワーファミリー②ミドル③子供も大人ファミリー④子ありシングル⑤年金シングル⑥現役シングル⑦ゴールドカップル――という7つの家族像を抽出した。
これら7つの家族は食料支出額の約7割を占め、それぞれの世帯に共通する価値観・時間感覚・つながりの切り口から、多彩化する家族に響く商品や提案事例を紹介。例えば、週末に子ども世帯が孫を連れてきて3世代で食卓を囲む「週末3世代家族」が多いエリアでは、手巻き寿司やフルーツなどが売れる傾向がみられることから、関連商材の販促企画を提案した。
そのほか、非日常・ご褒美グルメや、同居家族でも食べるタイミングが異なる「時間差ごはん」、友だち感覚で楽しむ母娘向けの韓国メニュー、シングル世帯向けの弁当・惣菜など、様々な企画を提案し、来場者の関心を集めていた。
機能エリアでは、三菱食品が取り組むDDマーケティングの具体的な事例やSCM、サステナビリティ関連製品のほか、4月に発足した物流新会社ベストロジスティクスパートナーズ、事業開発本部が取り組む海外輸出/調達・開発支援/決済・与信代行などメーカー向けのサポート機能も多数披露した。
商品エリアでは、国内・輸入ブランドのオリジナル商品や、地域創生の取り組みを紹介。銚子・愛媛・長崎などの物産フェアや能登半島支援、差別化につながる地域商品企画も充実させた。