関東甲信・北陸・東北南部が7月18日に梅雨明けしたらしい。近畿の6月27日、東海の7月4日から間が空き、多くの方が「いまさら」と違和感を覚えたのではないか。そもそも今年は梅雨を実感する場面がほとんどなかった。
▼「梅雨って何だっけ」。今年はそんなことを真面目に考えさせられた。地球温暖化や異常気象は日常的な話題になったが、「それにしても」である。東京は梅雨入り後もほとんど雨が降らず、誰と会っても「毎日暑いですね」が第一声に。
▼屋外の飲食イベントを取材した時の話。ランチタイムに訪れたが客の入りは芳しくない様子。「暑すぎて日中に外を出歩く人がいない。夕方からは盛況なのですが」とスタッフは心配そうな表情。想定を上回る猛暑が様々な場面で負の影響を及ぼしている。
▼空梅雨&猛暑の要因は太平洋高気圧の張り出しが強いため。専門家によれば温暖化に起因する海面温度の上昇も一因だ。地球環境の未来に不安を覚えるが、最近は世界の主要国ですらSDGsの足並みが揃わない。「梅雨って何ですか?」。そんな会話が交わされる時代が来ては困るのだが。