アサヒ飲料は、「カルピス」ブランドの原点であるおいしさを実感し幅広い世代との絆を深めるため、7月7日の「カルピスの誕生日」に向けてプロモーション活動を行った。
そのうちのひとつが、2009年に開始した店頭での試飲サンプリング。
コロナ禍で3年間の自粛を挟み14回目となった今年は、約1000人の社員が参加し、全国のスーパーなど約1000店舗で過去最大級の試飲活動を展開した。
5日、実施店舗の1つイオンモール幕張新都心(千葉県千葉市)で試飲活動に参加した米女太一社長は「『カルピス』ブランドの原点に立ち返り、おいしさを体感していただく。ブランド認知率は高いため、お買い上げいただき、トライしてファンになっていただくことを目指す」と語る。
同店のイベントでは、複数種類の「カルピス」の試飲や「カルピス」バルーンの配布を行い、多くの来店客で賑わいをみせた。
「カルピスの誕生日」に向けては、「カルピス」たなばたプレゼント、「『カルピス』の星空カフェ」、TVCM放映を実施。
これらの施策の狙いについては「『カルピス』はゴクゴク飲めるものからプレミアムなものまで、幅広い商品ラインアップを持っている。シーンに応じた商品と、世代を超えて人と人との絆を深める具体的なマーケティングと重ね合わせ、それぞれのお客様の認知を上げていく」と説明する。
今年初めて行われた「カルピス」たなばたプレゼントでは、全国の幼稚園・保育所の園児を対象に、特別限定デザインの希釈タイプの「カルピス」(200ml)をプレゼントした。
乳成分を気にする子どもには「豆乳生まれのカルピス」が届けられた。
「ご家族で『カルピス』を味わって絆を深めていただき、ブランドの原体験を作ってほしい」と話し、来年以降も実施を予定する。
期間限定カフェ「『カルピス』の星空カフェ」は7月4日から7日まで、ピッツェリアエイト 下北沢(東京都世田谷区)で開催した。「カルピス」を使用し、七夕をイメージした限定メニューを提供することでブランド体験の機会を創出した。
「カルピス」の2025年の計画は、前年比0.1%増の3530万ケース。「1-5月の累計では、希釈タイプが価格改定の影響を受け足踏みしたものの、今回のイベントやサンプリングの効果で計画に近づいていく」と力を込める。