国民に寄り添う政治を

今月20日に参議院選挙の投開票が行われる。参議院の総定数248のうち、改選定数124議席と非改選の東京選挙区の欠員を補う合併選挙の1議席を合わせた125議席が決まることになる。

▼今回の参院選ではコメ不足の問題、少子高齢化、トランプ米政権による関税措置への対応などが主な争点となっている。中でも食品の価格改定に伴う物価高は国民の生活に直結した問題となっており、実効的な対策を講じることが急務となっている。

▼国民生活が年々疲弊している中においても与党は消費減税を頑なに拒絶し、野党からのガソリン減税法案を廃案に追い込んだ。一方で、選挙前のばら撒きと揶揄されているにもかかわらず、国民1人当たり2万円の1回限りとなる現金給付を決定した。

▼参院選の前哨戦と位置付けられた先月の東京都議選では自民党が大敗した。都議選の結果は参院選に連動すると言われている。今回の参院選の結果がどのようになるか注目されるところだが、いずれにせよ、国会議員の面々には国民に寄り添う政治を目指してほしいと思う。