亀田製菓は5月22日から29日まで東京駅の八重洲口改札外イベントスペース(JR東海 東京駅イベントスペース)で「ハッピーターン」の巨大オブジェや日常の小さな幸せを展示した体験型ポップアップイベントを開催している。
大人層への訴求が目的。“幸福の日”である5月29日を“HAPPY TURN’s Day”と制定して話題発信している。
22日、取材に応じた尾関太一郎国内米菓マーケティング部部長は「『ハッピーターン』が来年50周年を迎えることもあり、今一度、『ハッピーターン』であるがゆえの、ちょっとした世の中にあるハッピーを少し浮き彫りにして、大人にもクスッと笑って和やかになっていただけるようなブランドにしていきたい」と力を込める。

イベントでは、「ハッピーターン」の袋に入ったかのような体験ができるフォトスポットで興味を引くようにして、スペース内で様々なコンテンツが楽しめるようになっている。
その一つ「ちょいハピ展」では、“ゆで卵がキレイにむけた”“つい取りすぎてしまう朝食ビュッフェ”など日常に潜むちょっとしたハッピーにまつわる体験を展示。
「絶妙に“わかる、わかる”という体験をピックアップして共感を得たい」という。
“HAPPY TURN’s Day”については「これまで“幸福の日”という形で訴求してきたが、『ハッピーターン』との紐づきが弱かったため、“HAPPY TURN’s Day”とシンプルに表現した」と説明する。
5月20日には賀来賢人さんを起用した新CMを放映開始して「ハッピーターンスパイス」とコンビニ限定商品の「パウダー250%ハッピーターン」の2品を訴求している。

「CMではハッピーパウダーがおいしいことを、賀来賢人さんで面白おかしくユニークに表現した。『パウダー250%ハッピーターン』は若い世代の大人にも響いている商品のため、きちんと知っていただきたい。コンビニ限定商品を広告宣伝するのは初めての試みだと思っている」と語る。
4月7日に発売開始した「ハッピーターンミニ スパイス4連」については「『ハッピーターンミニ4連』が成長傾向にあり、2品揃えて拡張を図っていきたい。4連は子ども用というイメージが強いが、ちょうどいい量で、食べたいときに食べられる形態であるため、大人にも楽しんでいただける形態だと考えている」と述べる。

「ハッピーターン」の主要購買層は、小学生から中学生の子どもを持つ40代夫婦のファミリー世帯。
「お子さまが食べなくなると、その親御さんも食べなくなってしまうというのが今の流れであるので、食べ続けていただけるようにしていきたい」という。
今後の取り組みについては「昨年はハッピーパウダーに立脚した商品展開が上手く成果に結びついたため、そこを守りながら、来年の発売50周年に向けた少し企画性のあるものも展開していきたい」と意欲をのぞかせる。
「東京駅一番街」の地下1階にあるアンテナショップ「カメダセイカ」も同期間、「ハッピーターン」仕様に装飾している。
「カメダセイカ」では若年層との接点を拡大。
「お菓子だけではなくグッズもたくさん用意している。中学・高校の修学旅行生も多く来て下さり、学生が自分のお小遣いの範囲で買えるユニークなものを提供できればと考えている」と述べる。
亀田製菓グループのアジカルが製造・販売する「ハッピーターン」や「亀田の柿の種」のお土産商品も手に取りやすい価格を意識しているという。
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