サントリー「社長のおごり自販機」設置企業360社突破 会社へのロイヤリティ高めるツールとして好評 法人営業に手応え

 職場で雑談のきっかけをつくる自販機として、2021年10月から首都圏エリアでサービスを開始したサントリー食品インターナショナルの「社長のおごり自販機」。

 22年5月から全国に拡大。設置企業は導入から2年で360社を超え、設置台数は約500台に上る。

 「社長のおごり自販機」は、法人オフィス向けに提案している自販機の1つで、単に飲料を販売するマシンという考え方ではなく、利用者に直接サービスを提供できる特別な接点ととらえている点がポイント。この点を踏まえて同社は法人の経営課題解決に向けたサービスを次々と展開し手応えを得ている。

 昨年12月取材に応じた川村崇SBFジャパン戦略企画本部部長は「今年は法人営業を増員して営業体制を手厚くしたことに加えて、品揃えとして『社長のおごり自販機』ほか飲料・軽食が販売できるサービス『ボスマート』や法人向け健康経営支援サービス『SUNTORY+(サントリープラス)』を掛け合わせたのが非常に成果となって現れてきている」と語る。

 今後も、いくつかの品揃えの中で一際反響の大きかった「社長のおごり自販機」は法人営業の中心に据える。

 「『社長のおごり自販機』では導入オフィス内でコミュニケーションの活性化が見込めるほか、『SUNTORY+』と同様に、導入企業が従業員の会社へのロイヤリティを高めるツールの1つに入り込めている」とみている。

 同社は、専門家の協力のもと、設置企業120社へアンケート調査を実施し「社長のおごり自販機」の効果の1つである「雑談」に着眼した調査結果を発表した。

 同時に、お笑いグループ「ロバート」の秋山竜次さんを起用したWeb動画「職場の雑談あるある~雑談は腹三分目がちょうどイイ~」を昨年12月7日から公開。同動画も大きな手ごたえを感じているという。

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