アサヒ飲料「ウィルキンソン」販売数量が過去最高 16年連続で成長 23年は業務用の回復と食事との提案が貢献

 アサヒ飲料の「ウィルキンソン」ブランドの2023年販売実績は前年比1.2%増の3335万ケースを記録し、16年連続で過去最高の販売数量を更新した。

 昨年は、人流回復に伴う料飲店向けリターナブル瓶商品の大幅増や食事と楽しむ「with food(ウィズフード)」提案がブランドの成長に貢献。PBの炭酸水が拡大する中で、ブランドの力強さも発揮された。

 取材に応じた香山宏マーケティング本部マーケティング一部無糖炭酸・果汁グループグループリーダーは二極化を指摘し「昨年は『ウィルキンソン』が伸ばす一方で、PBも伸長した。ユーザーが低価格と高付加価値でしっかり分かれる中で、『ウィルキンソン』は高付加価値のユーザーにしっかり受容された」と振り返る。

 料飲店向けリターナブル瓶商品が拡大した一方、家庭用は足踏みした。

 「家庭用だけでみると前下期から少し持ち直しているが、リターナブル瓶商品の好調とのトレードオフで、一人当たりの飲用本数が落ち込んでしまった」と説明する。

 家庭用の落ち込みを補ったのが、食事と楽しむwith food訴求となる。

 昨年7月には、菅田将暉さんとお笑い芸人の平子祐希さん(アルコ&ピース)が初共演した「ウィルキンソン タンサン レモン」のTVCM「刺激×メシ」編を放映しwith foodを訴求。

 「恐らく初めてかと思うが『ウィルキンソン タンサン レモン』を中心としたコミュニケーションを展開し、そのタイミングで同商品を伸ばすことができた。CMの視聴前と視聴後で、おいしそうに感じるスコアがグッと伸びたのも成果のひとつ」と手応えを語る。

 CM以外では、一部の店頭で精肉とのクロスMDも展開したという。

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