秘境・トラジャの山岳地帯で生産されるスペシャルティコーヒー 「トアルコ トラジャ」の世界観を徹底演出 キーコーヒー

 キーコーヒーは今年、発売45周年を迎えた「トアルコ トラジャ」で次の発売50周年に向け共感を届けるマーケティングを推進している。

 9月27日から29日の3日間、スペシャルティコーヒーの展示会「SCAJ2023」に出展したキーコーヒーブースは、この共感マーケティングに弾みをつけるべく演出が徹底され展示会場の中でひときわ異彩を放っていた。

 「トアルコ トラジャ」の生産地は、インドネシア・スラウェシ島の秘境、トラジャの山岳地帯にある。

 1976年、キーコーヒーはこの地に現地法人トアルコ・ジャヤ社を設立し東京ドーム約113個分の530haという広大な面積を持つパダマラン農園を直営しているほか、周辺の協力生産農家や仲買人からコーヒー豆を買い付けている。

本物のコーヒーノキも展示 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
本物のコーヒーノキも展示

 展示会場では、コーヒーに興味はあるものの「トアルコ トラジャ」を知らない層にも世界観を知らしめるべく長さ7m・高さ2mの大型ディスプレイを設置し、トラジャの世界観とサステナビリティをテーマに制作した2編の動画を交互に上映していた。

 ブース全体は「トアルコ トラジャ」のロゴマークに使用されている深いグリーンを基調とし、本物のコーヒーノキも展示。
 インドネシアの伝統工芸品「バティック」の衣装を身にまとった社員が「アロマフラッシュ トアルコ トラジャ」をハンドドリップで抽出して来場者に試飲を促していた。

 発売45周年を記念して制作された「トアルコ トラジャ45周年ブック」も配布し、1杯のコーヒーのおいしさを守り抜くトラジャ事業の取り組みも紹介していた。

「トアルコ トラジャ抽出セミナー」の様子。9月27日に実演した藤田靖弘さん - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「トアルコ トラジャ抽出セミナー」の様子。9月27日に実演した藤田靖弘さん

 期間中、1日に3回(最終日は2回)、コーヒー鑑定士の資格を持つキーコーヒー・コーヒー教室講師が抽出セミナーを実施。通常のハンドドリップと異なる「トアルコ トラジャ」のおいしさを存分に引き出す特別な淹れ方を実演した。

 9月27日は、藤田靖弘さんが実演。5回に分けてお湯を注ぐ抽出方法でポイントを紹介した。

 使用したのはトラジャ地方北部に位置するペランギアン産のコーヒーで、レモンティーのような柑橘系の香りを特長とする。

 最初に「95度以上のお湯を使うと、苦みや雑味が出てしまう」ことに触れ、93度のお湯を使用。少量で蒸らすように50mlまで注ぐ。

 20秒後、240mlになるまでお湯を投入。このとき、通常は500円玉の円を描くように注ぐが、手をバウンドさせるように上下に動かして注ぐのがポイントという。

 その理由について「よりトラジャの風味を感じやすくするため、ドリッパーの中で粉を暴れさせてしっかり抽出する。抽出の早い段階では苦みや渋みがまだ出にくく、あえて粉を暴れさせることで柑橘やチョコレートのようなフレーバーをしっかりと出すことが可能になる」と説明する。

 3回目は泡が下に落ち切らないうちに、円を描くようにして340mlになるまでお湯を注ぐ。

ペランギアン産のコーヒー - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
ペランギアン産のコーヒー

 4回目、5回目は温度を変え、87度のお湯を使用。4回目は浸漬(しんし)しながら抽出させるため、あまり粉を暴れさせず、お湯を粉にしっかりと浸すことで苦みや雑味を抑える。

 5回目はドリッパーの中央を狙い、450mlまで入れていく。これにより、360mlのコーヒーが完成する。コーヒーが持つ花のような甘い香りと、柑橘系のフレーバーを引き出して抽出してみせた。

EU農産品  - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)