本格麦焼酎で直球勝負 鹿児島の気鋭メーカーから「うかぜ」 新定番目指しミドル世代にアプローチ 濵田酒造

多士済々の本格麦焼酎市場に、王道の味わいで直球勝負を挑む。

ユーザーの高齢化が進む焼酎市場にあって、奮闘を続ける鹿児島県の酒造メーカー・濵田酒造。18年発売の本格芋焼酎「だいやめ~DAIYAME」は、SNSで若年層を中心に反響が広がりファンが年々拡大。本格焼酎に「香り系」のムーブメントを巻き起こした。

ただ近年はサツマイモの病害が広がっている影響で、原料芋の十分な確保が困難に。メーカー各社では芋焼酎商品の休売が相次ぐなど厳しい環境が続く。

そんな芋の逆境も背景に、同社では「麦」の強化に本腰を入れる。今春には、香辛料で香り付けした新感覚のボタニカル系麦焼酎「チルグリーン スパイシー&シトラス」を焼酎エントリー層向けに発売した。

これに続き9月26日に登場するのが、本格麦焼酎「うかぜ」だ。

同社は麦焼酎でも、これまで国内外のさまざまな賞を受賞するなど高い評価を獲得している。培った技術・知見を結集し、個性豊かな4つの原酒を1%単位の高度なブレンド技術で調合。「音楽に例えると4重奏。『カルテットブレンド』と命名した」(同社)。すっきりとした味わいの中にも、ビスケットやパンを思わせる「甘芳ばしさ」と麦本来の味わいを感じる酒質を実現した。

水割り、お湯割りで変化する味わいや、それぞれに合う料理とのペアリングを提案。また緑茶やほうじ茶、ウーロン茶などさまざまな「お茶割り」でアレンジを楽しむのもおすすめだという。

本格麦焼酎ファンが多い60代以上だけでなく、80年代前半の第2次焼酎ブームを経験していない40~50代前半の層にもアプローチ。「自分たちの世代で形作られた新定番」として印象付け、芋と同等の規模を持つ麦焼酎市場で新たなスタンダードの座を狙う。

ブランド名は「おおかぜ(大風)」を意味する鹿児島方言。創業155周年を機に麦焼酎ユーザーの新定番酒を目指し、新たな風を吹かせる。

アルコール分25度。税抜希望小売価格は1,800㎖瓶1,996円、900㎖瓶1,060円。

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