やっと日の目 森永乳業利根工場で工場見学開始 地域と共生し小学生の学びの場に

森永乳業は9月5日、利根工場(茨城県常総市内守屋町4013-1)のヨーグルト製造棟の工場見学を開始する。

ヨーグルト製造棟は、2019年に新設。これに伴い小学生向け見学コースが併設されたものの、コロナ禍で公開が延期され、2年以上の歳月を経て日の目をみることとなった。

8月22日、メディアと社員の家族を対象とした見学会で、久野浩子常務執行役員サステナビリティ本部長は「工場見学は、地域コミュニティとの共生の場でもある。地域の方々に商品を知っていただくとともに、食と健康だけでなく環境資源など様々なことを学べる場にしていきたい」と語った。

「ビヒダス プレーンヨーグルト」製造工程の説明 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「ビヒダス プレーンヨーグルト」製造工程の説明

見学対象は、ドリンク・カップタイプヨーグルトの製造ライン。

参加者はまず、同社製品のパッケージや玩具に触れて遊べる「M‘s ルーム」で、商品の魅力や開発の背景について紹介される。次に、パネルや動く仕掛けで、製造から出荷までのガイドを受けてから、「エアシャワー(衣服についたほこりを強風で除去する装置)を通過して製造ラインを間近に見ることができる。

製造ラインでは、原材料を3回検査するトリプルチェックや風味パネルマイスターによる風味の最終確認など、安全でおいしいヨーグルトを作る独自の工夫も紹介される。

利根工場が注力する環境負荷軽減の取り組みも紹介される。

利根工場では、太陽光パネルを活用した発電や、工場の水をクリーンにする排出設備を兼ね備えるほか、ボトルタイプのヨーグルトは容器をペレットと呼ばれる原料から加工し、トラックの運送回数を削減している。

工場見学は今後、一般向けの公開も予定している。

利根工場で製造している商品 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
利根工場で製造している商品

利根工場は、東日本におけるチルド食品の基幹工場として、デザート、ヨーグルト、業務用クリーム・きんまつ(乳酸菌など微生物を乾燥したもの)、長期保存可能な豆腐などを製造している。

年間総生産能力は約6万9000トン。

見学概要は次の通り。▽対象は小学生以上で1クラスにつき教員2名の引率が必要▽火曜、水曜、木曜(祝日、年末年始、工場休業日を除く)▽開催時間①10:00②13:00、1日2回、所要時間60分▽森永乳業HPから申し込み

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