「お~いお茶」基幹飲料の緑茶原料を100%茶産地育成事業茶葉に 5月下旬から順次切り換え 伊藤園

伊藤園は23日、「お~いお茶」ブランドの基幹ペットボトル飲料商品「お~いお茶 緑茶」を、茶産地育成事業によって生産された茶葉を100%使用したものに5月下旬から順次切り替えていくことを明らかにした。

茶産地育成事業は、伊藤園が茶農家とともに1976年から取り組んでいる高品質な国産原料を生産する取り組み。同事業の拡大が、今回の取り組みにつながった。

「お~いお茶 緑茶」の同事業茶葉の使用比率はそもそも高く、近年は8~9割を占めている。今回、同事業の展開面積拡大に伴い、生産量の確保にめどがついたことから使用比率を一気に100%へと引き上げることに踏み切った。

同事業は、各地の茶農家から茶葉を全量買い取りする契約栽培と、地元の事業者が主体となって荒廃農地などを大規模な茶園に造成することをサポートし、造成茶園で生産された「お~いお茶」専用茶葉などを全量買い取りする新産地事業で構成される。

同事業の展開面積は年々拡大し2023年4月時点で2428haに達する。

同社は、2030年度をめどに2800haまで拡大していくことを計画している。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)