旭食品「取組先集中し収益拡大」 近畿旭友会で福井常務

旭食品近畿支社の福井良臣常務取締役支社長は5月11日、大阪市のシェラトン都ホテル大阪で開かれた「近畿旭友会」の席上、今期の方針について説明した。「心の通った商売のできる得意先、しっかりと取り組んでもらえるメーカーに集中することで収益の拡大を図りたい。また、問屋業の生命線である鮮度管理を徹底する」と述べ、取組み企業の選択と集中による収益の拡大、適正在庫と鮮度管理の徹底、与信管理の強化などの方針を示した。

営業面では酒類や食品、冷食などのコラボ企画、ストアPBの開発、異常値拡販といった実例を紹介。物流においては入荷予約システムを導入した拠点の拡大や、発荷主としての付帯作業の見直しなど2024年問題への対応を挙げ、「一つ一つの課題を解決し社会的責任を果たす」(福井常務)との考えを示した。昨年稼働した大阪北チルドセンターをハブに近畿内外の拠点をつなげるとともに、メーカーの共同便としての活用も呼びかけた。

近畿旭友会・小笠原卓也会長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
近畿旭友会・小笠原卓也会長

なお、近畿支社の23年3月期売上高は前年比102.5%の1千523億7千700万円。支店ごとの伸び率と構成比は、大阪支店が前年比104.7%(構成比41.9%以下同)、和歌山支店が102%(21.8%)、京都支店が104.3%(19.9%)、神戸支店が96.1%(16.4%)。神戸支店の前年割れは支店移管によるもので実質100.1%。

主な部門の実績は食品が前年比101.5%(構成比45.5%以下同)、酒類が100.9%(18.7%)、チルドが102.7%(12.9%)、菓子が102.9%(8.4%)、業務用が111.1%(7.5%)、冷凍が106.9%(5.9%)。

なお、会では冒頭、小笠原卓也会長(味の素大阪支社長)があいさつ。「人口減少という局面の中、各地域に対し知見と実行力を持つ旭食品とともに一層地域に密着し新しい時代を作っていきたい」と述べた。

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