「サントリー天然水」がミネラルウォーター以外の領域に参入する際に定めている基準とは?

 サントリー食品インターナショナルは「サントリー天然水」で屋台骨であるナチュラルミネラルウォーター(天然水=本体)を守りつつ、ナチュラルミネラルウォーター以外の領域にも参入して飲料トップブランドの地位を堅持している。

 ミネラルウォーター以外の商品では、今年、アクティブなイメージを付与していくことに挑む。

 取材に応じた平岡雅文SBFジャパンブランド開発事業部課長は「『サントリー天然水』ブランドは、真面目で動きがなく守りに入りがちと受け取られやすい。もちろんその要素は大事にしていくのだが、本体以外の商品ではもう少し動きのあるアクティブさを意識して新しい提案を行っていきたい」と意欲をのぞかせる。

 その急先鋒は、昨年発売開始したブランド初となる果汁飲料「きりっと果実」となる。絶好調につき今年シリーズ化し、現在、香取慎吾さんを起用したコミュニケーション活動を積極的に展開している。

左から「サントリー天然水 きりっと果実 オレンジ&マンゴー」「 同ピンクグレープフルーツ&マスカット」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
左から「サントリー天然水 きりっと果実 オレンジ&マンゴー」「 同ピンクグレープフルーツ&マスカット」

 今後もカテゴリーの垣根にとらわれない提案にチャレンジしていく構えで、その際、守るべき基準に定めているのが「サントリー天然水」ブランドへの貢献となる。

 「本体で長年培ってきた“水源にこだわった清冽なおいしさ”が強化されるかということを常に気にしながら進めている」と語る。

 「きりっと果実」は販売好調に加え、その点でも及第点の動きになったという。
 「SNSで散見されるお客様の声として天然水というワードが一番出てくる。果汁の新商品というよりも、天然水の果汁というワードのほうが多く、ブランドとしては接点強化につながったとみている」と説明する。

 この基準のもと、今年はフレーバーウォーターからも20代を中心とした若者に向けた新提案として「ファイバー8000」を4月18日に新発売した。

 「フレーバーウォーターは厳しい市場だと捉えているが、水としてスッキリゴクゴク飲める価値にプラスアルファ―の価値を提案すべく開発した」という。

 開発にあたって着目したのが若者の摂取カロリーと栄養素が足りていないという実態。

 「ある調査によると、特に20代男性はタイムパフォーマンスを意識されてか、ご飯を食べるのを面倒に感じる傾向にあり、1日のトータル摂取カロリーが1700~1800kcalの方が3割程度存在した。カロリー不足に伴い栄養素も足りていないことに着目して、まずは食物繊維が摂れる商品を考えた」と振り返る。

 栄養素として食物繊維に着目した理由については「例えばビタミンCの摂取は様々な代替手段があるが、食物繊維はビタミンほど選択肢が多くなく、また体感が得られやすい」と述べる。

 炭酸水からも新提案を予定。

 「THE STRONG 天然水スパークリング」と「サントリー天然水スパークリングレモン」の定番を強化しつつ、昨年、東海・北陸エリア限定で数量限定発売してヒットした「サントリー天然水スパークリング はじめる濃いレモン」も再発売する。

【写真】「サントリー天然水 ファイバー8000」櫻坂46・山﨑天さんらが出演するWEB動画

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