シマダヤ「流水麺」、主原料100%国産に 「価値向上を追求」木下社長

シマダヤは、2023年春夏シーズンに向け、主力ブランド「流水麺」の“主原料100%国産化”を実現した。木下紀夫社長は「生活スタイルの変化や急激なコスト高など経営環境は厳しいが、『原料国産化』等で品質価値を向上させ、市場を活性化していきたい」などと語った。

このほど本社で3年ぶりに商品発表会を開き、開発キーワードに掲げる『7K(=健康・簡便・高品質・買い置き・経済性・国産・環境)』のもと、既存品のブラッシュアップやメニュー訴求型の新商品などを披露した。

家庭用チルド麺の「流水麺」(各2人前・2食)では、今春から「『同』そば」に使用するそば粉を国産100%に切り替えた(発売2月1日頃)。従来にも増して豊かな風味となめらかで歯切れの良い食感が楽しめる。360g(2人前)、価格は税別280円。

これにより、既存の「『同』うどん」「『同』そうめん」など全6アイテムの主原料が国産100%となった。さらに「『同』稲庭風細うどん」は麺を一段と細くし、「『同』冷し中華」は麺とスープを改良。

また、今春は「『もみ打ち』生冷し中華」「『同』ざる麺」「鉄板麺」などの定番ブランドも国産小麦100%の麺にリニューアル。冷し中華はもっちりなめらかに、焼そばはもちもち食感がアップした。

シマダヤ「武蔵野 肉汁つけうどん 2人前」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
シマダヤ「武蔵野 肉汁つけうどん 2人前」

「原料国産化」の進捗について、木下社長は「SDGsに向けた取り組みの一環。まずは家庭用を中心に進めており、うどん類は昨年秋で国産小麦100%となった。その効果もあって『太鼓判』ブランドは好調な売れ行き。そば類も家庭用は一部を除き大半が国産原料に切り替わっている」と説明。

「物価高で経済性が優先される消費環境下、当社は品質価値の向上に努め、需要を下支えしたい」。

なお曽根田直基取締役企画部長によると「国産小麦の使用割合(業務用含む)は23年度で約5割となる見込み。20年度の10%台から大幅に上昇している」。

一方、メニュー訴求型の新商品にも注力。「武蔵野 肉汁つけうどん 2食」は、東京・埼玉の郷土めん料理を再現したもの。冷したうどんを温かいつゆにつけて食べる「つけうどん」スタイルを提案する。生麺で2食360gのボリューム感も特長。税別400円。

「パッタイ ナンプラーソース味 2食」は、アジアンフードで人気のタイ風焼そば。ビーフンに続く米粉麺で焼麺市場の活性化を図る。麺重量130g×2、税別360円。

シマダヤ「冷凍『手延べ勝り』うどん 3食」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
シマダヤ「冷凍『手延べ勝り』うどん 3食」

家庭用冷凍麺では、独自の技術力・開発力を生かした「冷凍『手延べ勝り』うどん 3食」を刷新。職人の手延べ工程を機械製麺で再現した逸品で、プレミアム冷凍麺市場の開拓を目指す。麺重量200g×3、税別710円。

業務用冷凍麺では、メニュー訴求型のラインアップを強化。「真打」ブランドで東京・埼玉の郷土めん料理として提案可能な「『同』つけ汁専用武蔵野うどん(北関東産小麦使用)250〈ミニダブル〉」、全粒粉を新たに配合した「『同』つけ麺専用極太中華めん(全粒粉入り)270〈ミニダブル〉」を投入する。

健康軸の「健美麺」ブランドも強化し、「『同』食塩ゼロうどん250〈ミニダブル〉」と「『同』糖質30%カットうどん200」は麺の弾力や粘りを強化した。

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