今度は“禁酒”だそうです

努力と結果は決して比例するものではないが、怠惰の果てに待つのは後悔ばかりというのは幾度も経験してきた。それでもまた年末年始を緩々と過ごし「今年こそダイエット」と省みる。もはや年初の恒例行事だ。

▼プチ断食でもしようか。いやそれよりも節酒だろう。そんな往生際の悪い飲兵衛に、耳が痛い新語が飛び込んできた。「ドライ・ジャニュアリー」。1月の1か月間を禁酒して、体と心をリセットする。イギリスを発信地として、この10年ほどで欧米を中心に広がってきたという。

▼1か月の断酒後は健康的な飲酒習慣が維持できるようになり、血圧やコレステロール値の降下、糖尿病リスクの低下などに効果を発揮。当然、財布にもやさしい。昨今、日本でも酒は飲めるがあえて飲まない「ソバーキュリアス」が注目されているが、それだけ酒との向き合い方が変わってきたということだろう。

▼意識を変えれば、行動も変わる。コロナ下でわれわれは学び、実践してきた。これは企業経営も同じ。筋肉質な組織になったとの声も取材で多く聞かれたが、それをいかに維持していくかが重要。贅肉はすぐにたまる。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)