イタリア大使館貿易促進部は10月20日、イタリア郷土料理レストランのペペロッソ(東京都世田谷区代沢)でイタリアパスタの試食会を開催した。今月25日で第24回を迎えた「ワールドパスタデー」を前に、イタリアの種類豊富なパスタを日本に周知する目的で行われ、同店の今井和正総料理長が考案したイタリア全20州の郷土レシピを計20皿振る舞った。
この中でジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使は、「パスタは何千年もの間、幅広い嗜好やレシピで価値を高めてきた」とし、本場パスタ文化が日本に根付いた理由を「日本人は食にこだわりを持ち、高品質を見分けることができ、職人の技や伝統を理解しているからだ」と語った。
イタリア大使館貿易促進部のエリカ・ディジョヴァンカルロ部長は、「イタリアは世界の約20%のパスタを生産し、1人当たりの消費量は年間20㎏と日本人の12倍に達する。日本への輸出は、2020年はコロナ禍1年目で家庭での消費量が増えたことから前年比で22%増加し、けた外れに増加した1年だった」と振り返った。21年は前年比8%減だったものの輸出量は非常に高いレベルを維持、今年1~6月は10%増と引き続きパスタ需要が高まっていることを強調した。
同氏は、おいしさや栄養価の高さのほか、周囲と集まって楽しく食べられることもパスタの魅力だとし、「パスタには気分を高める抗鬱的な作用がある。落ち込んでいる時も美味しいパスタを食べれば気分が上がるはず。パスタ万歳!」と締めくくった。