野菜の魅力伝えるキユーピー「深谷テラス」 アウトレット開業迎え決意新た

キユーピーは9月22日、食品業界専門紙の記者を集め取材会を開催。5月に開業した野菜特化型複合施設「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」のオープン後の状況を説明した。

同施設は「野菜にときめく、好きになる!みんなの笑顔を育むファーム」をテーマに、体験農園や野菜教室、近隣農家が収穫した農産物などを販売するマルシェ、レストランなど、野菜と触れ合い食べることの楽しさや大切さを感じることができるコンテンツを揃えた。施設は関越自動車道花園インターチェンジのほど近くに立地しており、花園IC拠点整備プロジェクトの一環として開業。10月20日には「ふかや花園プレミアム・アウトレット」がオープンすることから今後花園地区には多くの人々の来訪が見込まれる。

運営を担う深谷ベジタブルコミュニケーションの海老沢智幸社長は「アウトレットの開業がチャンスになるかは、自分たち次第。ここまではスモールスタートだったが、4か月でたくさんの学びを得た。野菜の魅力をお客様に伝える力を徹底的に磨く」と決意を新たにした。

海老沢社長は「当店のユニークさは収穫体験にあることが実感できた」と語った上で、いちご狩りなどと比べハードルが高いという声もあった体験農園を試験的にワンコインサービスで実施したことにも触れた。従来の予約制を現場申し込みにしたところ、1日100人以上が参加したという。また収穫した野菜をレストランで食べられるコラボプランを新たに企画したことや、農園前におすすめの食べ方を掲示してマルシェに誘導するといった取り組みも紹介した。

マルシェではアウトレット開業による遠方からの訪問を想定し、地元と遠方のそれぞれの客に合った商品提案を強化する。生産者が自ら店頭で説明すると売上につながるという経験も得た。

レストランは20日以降、席数を約3割増やし、これまでのランチに加えディナーも開始する。ランチ提供ではオペレーションを改善しながらメニューの改廃を進めてきた。「野菜本来の味を楽しめる」と利用客からの評価は高い。

キユーピー髙宮満社長は「開業から4か月が経過したが、メンバーは奮闘している。初めてのことだらけで、多くの想定外を経験した。農園もマルシェもレストランも自社グループでの運営は初めて。アウトレットがオープンすると、これまでの比ではない戦いが始まる。メンバーはさらに大きく成長するに違いない」と笑顔で語った。

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