味の素「にいがた・勝ち飯」 県産食材で栄養バランス

味の素は、「がんばる人のチカラになる」をテーマに栄養バランスごはん「勝ち飯」を提案し、地域の「食と健康の課題解決」を目指している。そこで同社の関東支店新潟営業所は22日、新潟県が展開する健康づくり県民運動「健康立県プロモーション事業」の趣旨に賛同し、新潟米「新之助」や鶏肉など新潟県が誇るおいしい食材などを活用した「にいがた・勝ち飯」を開発。新潟県庁の佐久間豊新潟県副知事を表敬訪問し、「にいがた・勝ち飯」の発表会と試食会を行った。

この中で味の素の立野哲史関東支店長は、「2003年から日本代表のトップアスリートに最大のパフォーマンスを発揮してもらうため、ビクトリープロジェクトとして食生活のサポートプログラムを提供。これをトップアスリートだけでなく、一般の生活を頑張る人にも貢献できるプログラムを勝ち飯として提供している」と開発経緯を説明。「新潟県は米、魚、肉、野菜など食材の宝庫。この食材を『にいがた・勝ち飯』にふんだんに使い、バラエティに富んだ栄養バランスのある食事を県民に作ってもらい、食べてもらい、農畜産物の地産地消活動に貢献したい」と語った。

「鶏ときのこの回鍋肉」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「鶏ときのこの回鍋肉」
試食メニューの主菜「鶏ときのこの回鍋肉」は、新潟県が生産量全国2位を誇るきのこと鶏肉を、「Cook Do 回鍋肉」で調理。同じく全国2位のれんこんを使った副菜の「香味れんこんかぼちゃ」は、電子レンジで加熱するだけで簡単にできる時短メニューで、これを新潟米「新之助」と試食した。

試食後、佐久間副知事は「新潟県産の農林水産物の消費拡大を目指している。健康立県として健康への意識が高まることが重要で、それには食が最も大事だ。今回の取り組みは、県産品の消費拡大と健康意識の醸成につながる良い取り組みだと思う。地産地消とともに県外にもアピールしたい」とし、小幡浩之農林水産部長は、「食生活は乱れがちだが、手間をかけずにバランスのとれた食事ができることは良いことだ」とし、堀井淳一福祉保健部副部長は「県民には店頭でレシピブックを見てもらい、ぜひ料理に活用してほしい」と語った。なお「にいがた・勝ち飯」のレシピブックは、9月23日から11月末日まで、県内スーパー(原信ナルス・県内73店舗、ウオロク・県内43店舗、ピアレマート、良食生活館、ウオエイ・県内21店舗)、ムサシ食品館(新潟店のみ)で約1万部を配布している。

スーパー、自治体と連携し全国展開 「勝ち飯」「ラブベジ」「スマ塩」企画

味の素が全国のスーパーや自治体とコラボして展開している「勝ち飯」「ラブベジ」「スマ塩」プロジェクトに関心が寄せられている。

「勝ち飯」プロジェクトは、日本代表のトップアスリートに最大のパフォーマンスを発揮してもらうための食生活サポートプログラムとして2003年から活動開始。これを一般の生活を頑張る人にも対象を広げ、地域の特産農畜産物とタイアップしてオリジナルの「勝ち飯」をメニュー化し、同レシピブックをスーパー店頭で配布し、スーパーの野菜の売上に貢献。自治体にとっては地産地消により地元野菜を使ったメニューで健康課題の解決につながる。

野菜摂取量向上プロジェクト「ラブベジ」(Love+vegetable)は、「野菜をもっととろうよ!」をスローガンに、国(厚生労働省 健康日本21)が推奨する「野菜の摂取目標1日350g以上」の実践を応援する企画。地元の旬の野菜をふんだんに使い、調理で野菜の魅力や栄養素を引き出した野菜を味の素の商品を使って提案し、多くの野菜摂取を目指している。

「スマ塩」(Smart Salt)プロジェクトは、2020年7月に発足した「おいしい・やさしい・あたらしい減塩」をコンセプトとする新たな啓発プロジェクト。減塩は「味がもの足りない」「おいしくない」「家族が好まない」などのイメージがあるが、「スマ塩」はそのような多くの人の悩みを解消するために「うま味とだしをきかせた「おいしい減塩」を提案。長年のうま味やだしの研究で培った、おいしく減塩ができる製品とレシピや、地元の旬な食材を使った「スマ塩」レシピを紹介し、健康課題の解決と健康寿命の延伸を目指している。