岐阜「鶏ちゃん合衆国」10周年記念祭 世界にはばたく郷土料理へ

岐阜県の郷土料理「鶏ちゃん」の普及を目指してパックメーカーや飲食店などが集まる「鶏ちゃん合衆国」が11日、10周年記念祭を下呂温泉の老舗旅館・水明館で開催した。合衆国の国民など約100人が参加。長尾伴文大統領は冒頭のあいさつで「今日はニワトリより早く起き、滝に打たれ清めてきた。鶏ちゃんは人と人をつなぐ食文化。みんな一緒に楽しんでもらいたい」と話し、節目を祝った。

「鶏ちゃん」は、岐阜県中央部の下呂市や郡上市周辺の郷土料理。ひと口大の大きさにカットした鶏肉をみそや醤油などのタレに漬け込んだもので、多くはキャベツなどと一緒に焼いて食べられている。地域や店舗によって肉の切り方、味付け、調理方法は様々。初代大統領を務めている長尾伴文氏、当時県職員だった現飛騨市長の都築淳也国務長官らが多様な地域性を生かしたうえで、広く普及していくことを目指し団結する話し合いを重ねた。

長尾伴文大統領(鶏ちゃん合衆国) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
長尾伴文大統領(鶏ちゃん合衆国)

そしてメーカーや飲食店などをそれぞれ「州」として味や調理法を尊重したうえで「合衆国」という形で協力していこうと呼びかけ、国歌、国旗、憲法などを制定し12年7月20日に建国。この10年の間に交流会や勉強会などを実施しながら、州や鶏ちゃんを愛する「国民」を大きく増やしている。

記念祭では、来賓としてイチビキの中村光一郎社長が「5年、10年先もますます発展していくため貢献していきたい」、コカ・コーラボトラーズジャパンの関敬介地区統括部長が「合衆国の考えに共感し、鶏ちゃんをPRする自動販売機を2台設置しており、今後も広げていきたい」などとあいさつ。

引き続いて、鶏への感謝や世界平和などを願う「鶏供養」のほか、地元で活動するダンサーやバイオリニストなどによるショーなどで花を添えた。

また、水明館が用意した鶏ちゃんをアレンジしたコース料理をはじめ、郡上市の明宝特産物加工(蒲昌範社長)と飛騨市のひだ小僧(酒井務店長)の鶏ちゃんなどが振る舞われた。

最後には下呂市のパックメーカー萩原チキンセンター社長の日下部讓副大統領が「10周年を節目として、次の10年、さらにその次の10年とつなげ、世界に羽ばたく郷土料理にしていきたい」と締めくくった。

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