越後製菓は、星野一郎会長の「今までにない米菓を作りたい」という思いから、構想30年という歳月を経て新商品「新潟の星」を発売する。11月からのテスト販売を経て全国へ拡売したい考え。発売するのは、たまりしょうゆ味とざらめしょうゆ味のミックス「新潟の星 たまりざらめ」(100g、税別希望小売価格230円)、えび味、青のり味、サラダ味のしお味をミックスした「同えびのりサラダ」(同)。23年3月には「同6種ミックス」(同)。
星野会長によれば、こだわりは食感と味とボリューム感。全農にいがたと組んで新潟県産米を使用し、米の味をしっかり感じながらも、米菓の王道であるしょうゆベースの甘辛味や、スナックや米菓の売れ筋商品を参考に、各フレーバーがひとり立ちできるような完成された味付けに仕上げた。主力商品「ふんわり名人」で培った技術による、さくっとやさしい口溶けが特徴だ。
星野会長は新商品について「同じような米菓でデザインを変えても売れない。大手ができないような商品作りをしなければ、消費者は手に取ってくれないだろう。米菓の良さを生かしながらも、スナックのような感覚で食べられるこの商品を全国に広げていきたい」と意欲をのぞかせた。
新発売の包装餅「生一番 きなこ入り切り餅」には、同社の人気米菓「ふんわり名人きなこ餅」に使われているきなこを小袋で添えた。北海道産大豆と和三盆糖を使用した上品な味わいとなっている。
また「贅沢 豆もち」はその名の通り、たんぱく質・食物繊維豊富な黒豆をたっぷり贅沢に使用。「(原料の)50%以上が豆で、『豆もち』というより『もち豆』。これ以上豆を入れるとひび割れて商品にならないが、工場が頑張って解決した」(星野会長)という苦心の末の自信作だ。
年末商材の鏡餅では、業界初のエコマークを取得した箱入りタイプのパッケージをさらに改良。従来は別添していた絵馬を紙箱から切り抜く方式として紙資源を無駄なく使えるようにしたほか、化粧箱にミシン目を入れた「ペリペリオープン」で中身が取り出しやすくなった。透明部分のPET樹脂をはがしやすくすることで、分別も容易にしている。
今年も“ねんドル”こと岡田ひとみさん監修のフィギュア付き小型商品「かわいいお鏡餅」をラインアップ。来年の干支のウサギにちなんだ2種と招き猫の計3種。発表会には岡田さんも登場し、監修のフィギュアについて解説。「とってもかわいい鏡餅を、全国の方に日本の伝統文化として伝えていければ」とアピールした。
市場が拡大するパックごはんでは、国産の7種類の豆をふんだんに使った「ほくほく豆の玄米ごはん3個パック」を発売。今春発売の「越後のごはんコシヒカリ5個パック」も拡販に注力する。