値上げラッシュの先には

原材料費や物流費の高騰、ロシアウクライナ間紛争や円安などの影響で需給が急激に逼迫。食品を中心とした値上げラッシュに突入した。コスト上昇を吸収できず再値上げや再々値上げに踏み切らざるを得ない企業が増えたことも重なり、価格改定の波が収まらない。

▼内容量を減らして価格を据え置くステルス値上げで価格を維持しようとする動きもみられたが、消費者によるメーカーへの不信感を増幅させるという懸念があるためか、価格改定に踏み切る企業が増加したこともその一因となっている。

▼小売業の一部ではPB商品などの価格を据え置く代わりに集客率を向上させて売上増を目論む企業がみられる。長引くコロナ禍で低迷が続く外食産業でもコロナ第7波拡大の影響で客足が鈍化する事態を憂慮して価格改定を踏み留まる動きが生じている。

▼消費者の値上げに対する節約志向は依然根強く購買行動への影響も大きい。厳しい経営環境が続く中にあって各企業の対応は千差万別だがメーカー、卸、小売、外食などのサービス業での優勝劣敗が加速する可能性もある。

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