日本即席食品工業協会調べによると、上期(1~6月)の即席麺総需要は29億4千378万食、3.9%増だった。この数字はJAS品と非JAS品を合計したもの。コロナ禍初年度の20年同期比は5.0%減にとどまるが、19年同期比は7.4%増となる。
うち、袋麺は9億8千818万食、5.4%増。20年同期比こそ4.6%減とマイナスだが、19年同期比は16.7%増をマーク。内食化傾向を背景に依然として高水準をキープしている。カップ麺は19億5千559万食、3.1%増。同じく20年同期比は5.2%減ながら、19年同期比は3.3%増と上回った。
総需要の内訳は、ウエートの大きいJAS受検数量(構成比75%)が22億2千291万食、1.1%増と堅調で、非JAS品(同22%)が6億4千272万食、16.6%増で上乗せ、ドライ合計で28億6千563万食、4.2%増となった。構成比の小さい生タイプ(同3%)は7千814万食、6.6%減。
6月単月は4億4千432万食、3.8%減。価格改定(6月1日実施)の影響が見られるものの、今春から3月8.2%増、4月5.3%増、5月16.3%増とプラス基調にあり、貯金が十二分に残った格好だ。うち、袋麺が1億2千26万食、20.4%減と下げ幅が大きく、カップ麺が3億2千406万食、4.2%増でカバーした。7月以降は価格改定に加え、猛暑もマイナス要因になっていると見られ、引き続き実需の動向が注目される。