コカ・コーラシステムは、世界初となる非炭酸飲料用のアイスコールドクーラーを開発し、フジテレビ本社屋1階フジテレビモール(東京都港区)に6台設置して“氷点下”を謳った「綾鷹カフェ」を8日から21日までの期間限定で発売している。
季節ごとに「綾鷹カフェ」の汎用性を訴求する施策の一環。氷点下の「綾鷹カフェ」の販売は、サマーキャンペーンの一つと位置づけられる。
アイスコールドクーラーは、商品を液体が凍り始める手前ぎりぎりの状態(過冷却状態)まで冷やし込むもの。
既に2016年からセブン‐イレブンの一部店舗に設置され、-4℃まで冷やした「コカ・コーラ」を“アイスコールド コカ・コーラ”として販売している。
「コカ・コーラ」の場合、開栓すると炭酸飲料であることによる容器内の内圧開放が刺激となり一気に液体からシャリシャリしたフローズン状態に変化する。
今回は初となる非炭酸飲料用で「“雪ふわ食感”の『綾鷹カフェ』が楽しめる」と説明するのは、コカ・コーラ東京研究開発センターで販売機器の開発を手掛ける関田美弥子さん。
8日開催された日本コカ・コーラ「綾鷹カフェ」“涼活”体験取材会で取材に応じた。
「綾鷹カフェ」は、「抹茶ラテ」と「ほうじ茶ラテ」をラインアップし、ともに独自の充填技術によって、これまで不可能とされた多くの量の茶葉(抹茶・ほうじ茶)の使用を実現。
加えて、国産牛乳やミルクブースト技術を駆使して口当たりのよいミルクテイストに仕立てられているのが特長となっている。
氷点下の「綾鷹カフェ」は、このミルクテイストによって雪ふわ食感の打ち出しに成功したという。
「『綾鷹カフェ』はミルクをふんだんに使っているためリッチな味わいで、アイスのようにデザート感覚で楽しめる」という。
そのための機材開発にあたっては「炭酸とは異なり、液体を安定して雪ふわの状態にするのに苦労した。『コカ・コーラ』と比べて凍結しやすく、物凄く狭い範囲で微妙に温度設定することで成功率を上げることができた」と振り返る。