「健康的なスナック」といえば、ダントツでアーモンド――。カリフォルニア・アーモンド協会による調査で、そんな消費者意識が明らかになった。昨年9~11月にかけて、北米・アジア・ヨーロッパ10か国の各1千人を対象としたオンライン調査で20~69歳男女の意識を探った。
調査の結果では、「健康的なスナック」として連想される食品として18%の人がアーモンドを挙げ、首位を獲得。また「ナッツといえば最初に思い浮かべる」ナッツとしても前年に引き続きトップ。ナッツの中でも圧倒的な認知度を示した。
「どれくらいの頻度でナッツ(アーモンドを含む)を食べますか」という質問では、アーモンドを週に複数回食べる回答者の割合が24%と、16年の調査開始以来の最高を記録。前年と比較して6%増加した。
同協会の日本・韓国市場開発コンサルタントを務めるミュリエル・キム氏は、7月に行われたセミナーで調査結果について解説。アーモンドは「健康的なスナック」「肌に良い」というイメージが最も強いといい、キム氏は「抗酸化作用があり、肌や髪に良いという点で、ほかのナッツと比較してアーモンドが優位に立つ機会がある」と強調。1回当たりに消費される量も着実に増加し、21年は12粒と過去2番目の多さだった。
キム氏は「アーモンドの消費量は、スナックナッツやチョコレートなど幅広いカテゴリーと連動して増加傾向にあり、健康と美容に良いスナックとしての地位を確立。消費者にとってアーモンドの美容と肌の健康・外見に関するメッセージは、消費を促進する動機となりうる」と述べた。