サントリー食品インターナショナルは5日から全国のコンビニで「サントリー天然水 ラベルレス」を数量限定発売している。
同社初の試みとしてラベルレス専用ボトルを開発し、「サントリー天然水」のブランド価値伝達と店頭での単品販売の両立を図ったのが特筆すべき点。
ラベルレス商品は、ペットボトルに貼付しているプラスチックラベルをなくして、廃棄物量削減による環境負荷の低減とラベルを剥がす手間を省き使いやすくした商品のことで、原材料名などの必要表示内容を外装の段ボール(ケース)に記載しているためECチャネルを中心にケース単位での販売を基本としている。
業界では、ラベルレス商品の単品販売に向けて、この必要表示内容を小面積のタックシールに記載しこれを付けて1本ずつ販売する動きが昨年から起こっているが、その際、ブランド価値をいかに伝えるかが課題となっている。
ブランド価値を伝える手段の1つがラベルデザインで、これを無くすことで見た目としてはPBのようにも受け取られ、他の同カテゴリー商品との差別化が難しくなる。
今回サントリーが開発した専用ボトルは、この課題解消を図るもので「空気まで冷たく澄んだ水源から提供される“清冽なおいしさ”という『サントリー天然水』の価値が瞬時に伝わるように開発した」(サントリー)という。
原材料名などの必要表示内容はキャップと首掛け、段ボールに記載している。
専用ボトルは「サントリー天然水」4水源のうち南アルプス白州工場(山梨県北杜市)で製造される。
今後は「販売動向をみて他水源での製造や他チャネルへの販路拡大を検討していく」。
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