昭和産業 船橋プレミックス第2工場が稼働 ロボットやIoTを全面活用で生産性と能力増強

昭和産業は船橋工場内に「船橋プレミックス第2工場」を新設し、6月から稼働を開始した。鉄骨5階建て、延べ床面積1万1千㎡で、投資総額は62億円。同社プレミックス事業の基幹工場として位置づけており、年間生産能力は約2万8千tを誇る。ロボットによる資材搬送をはじめとした最新の自動化設備や全工程でのIoT活用により、高い生産性や省人化、生産リードタイムの短縮を推進。これまで小袋製品を生産していた船橋パッケージセンターと比べ約2倍の能力にまで増強された。人員も以前の7割程度で済むなど、労働力不足や価格競争力の確保に向けた体制を整えている。

生産品目はホットケーキミックス、お好み焼粉、たこ焼粉、天ぷら粉などで全9ライン。数百gから2㎏の小袋製品の生産に特化している。家庭用のみならず、今後増加が見込まれる小容量業務用製品の生産にも対応可能なライン構成とした。

高い合理化を実現(昭和産業 船橋プレミックス第2工場) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
高い合理化を実現(昭和産業 船橋プレミックス第2工場)

「安全安心の追求」「生産効率への挑戦」がコンセプト。16年開設のRD&Eセンターに隣接し、連携を図ることで研究・開発・生産技術が一体となり、顧客満足向上を実現する製品の提供を目指す。また視察エリアを設けたことで工場見学や小学生らを対象とした食育活動など地域社会との共存にも積極的に取り組む考えだ。

取締役常務執行役員の山口龍也氏は「当社としては攻めの投資戦略の一環。本工場の稼働により、グループ全体で年間16万3千tまでプレミックス生産能力が増強された。顧客の要望や課題に対して商品開発、商品形態から対応できる体制が整った」と意欲を見せている。