パートから社員に コンフェックス福岡広川センター・篠原福実さん 営業と物流現場の架け橋目指す

篠原福実さんは、コンフェックス福岡支店の福岡広川センターで、ショートパートとしてピッキングの仕事から始め、8年前に社員として採用された。今では仕入計上、出荷などのオペレーション、鮮度チェック、棚卸関係の仕事など、センター内の仕事はほぼ網羅している。さらには、数年前にフォークリフトの免許も取得し、人手が足りないときには運転もこなす。そんな篠原さんに話を聞いた。

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――パートから社員になるにあたって不安はありましたか。

篠原 声を掛けてもらったとき、2週間ほど考えさせてほしいとお願いした。社員になりたいという気持ちはあったが、社員とパートの責任の差や、周りのパートさんの反応が不安だった。ただ、その不安とは裏腹に仲間のパートさんが応援してくれたことで不安は解消され、それが後押しとなり社員になる決意をした。

――社員になって良かったと思うことはありますか。

篠原 パートのときも積極的に仕事ができていたので不満はなかったが、パートの立場で意見を言うときは段階を踏む必要があり、言いにくいこともあった。ここを改善したらもっといいのになどと思っていたことが社員だと提案しやすく、実行に移せるようになった。センター長も柔軟で、やってみたいということに対してNOと言わず、チャレンジを快く思ってくれる人で感謝している。また、パートさんの約9割が女性で、私が子育てしながらパートをやっていたこともあり、子どもの発熱で急に休まざるを得ないなどの子育てや家族の悩みも共有でき、パートの立場も分かるからこそ会社とのクッション役にもなれていると思う。

――働く環境としてはどうですか。

篠原 センターの社員は5人、パートさんは60人近くいて、思ったことをはっきり言ってくれる人が多く、私にはその環境が心地よい。仕事はずっと歩きっぱなしで忙しいときは2万歩くらい歩くような体力勝負の仕事だが、自発的にてきぱき仕事をこなしてくれるので、逆に負けられないなと刺激を受ける。センターの仕事は当日の受注状況次第のところや、急な休みもあるので思った通りにはいかないことが多い。ただ、社員もパートさんも持ちつ持たれつの中でやっているため休みやすい環境にあり、人が休めばいる人たちでやり切ろうという意識が高い。会社も気にかけてくれるし、現場も働きやすい環境をみんなで作っている。

――今後のキャリアについてどう考えていますか。

篠原 事務所を含めたセンター内の仕事を全部覚えていきたい。今はパートさんとの橋渡し役になっているが、福岡広川センターには営業事務がいないので営業サポートの橋渡しもできれば、営業とのコミュニケーションが密になり、滞留在庫や過剰在庫ももっと減らしていけるのではないかと思う。また、ほかのセンターのやり方を見たことがないので、情報共有できる場があれば、互いが持つ課題についての解決策にもつながるのではと考えている。