茶色の「伊右衛門」仕事シーンを開拓 上質なお茶をゴクゴク飲む「京都ブレンド」刷新

 サントリー食品インターナショナルは、昨年4月に発売開始した「伊右衛門 京都ブレンド」で仕事中の飲用シーンを開拓していく。

 同商品は、ほうじ茶・京番茶・大麦・炒り米・和紅茶・茎焙じ――の6種類の素材を組み合わせたブレンド茶だが、“やさしさ”を訴求する一般的なブレンド茶とは異なり、仕事中のお供としてアプローチしている。

 「上質な止渇系のお茶として定番棚に1年間残れて、それなりのボリュームを獲得することができ及第点となった」と取材に応じた多田誠司SBFジャパンブランド開発事業部部長は振り返る。

 雑味のないすっきりとした上質な味わいと明るく透き通った琥珀色(こはくいろ)の水色(すいしょく)をアピールし、昨年は琥珀色を前面に押し出したあまり「お茶であることやどんな味がするのか分からないといったお声を多く頂戴した」。

「伊右衛門 京都ブレンド」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「伊右衛門 京都ブレンド」

 今年、この課題を解消すべく4月12日に中味とパッケージを刷新。

 中味は、後口の渋みを抑えて、すっきりと気持ちよく飲める味わいに磨きをかけた。
 パッケージは「茶と記した『伊右衛門』の丸いマークを大きくデザインしたほか、ラベルの両側を透けるようにして少し軽めの印象を強めて止渇系のお茶であること強調した」。

 これにより引き続き仕事中などオンシーンを開拓。

 コミュニケーションは、石原さとみさんを起用したTVCMなどで展開している。

 「初年度は淹れたての緑茶のような色の『伊右衛門』本体(緑茶)に対しての、茶色の『伊右衛門』であることを認識していただく目的でCMを投下。琥珀色を打ち出し大人を意識した。2年目は上質な京都のお茶をゴクゴク飲んでいただく内容に刷新した」という。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)