東京・赤坂で4日、「茜まつり」が幕を開けた。
赤坂の元気を取すのが目的。
新型コロナウイルス感染症の影響でビジネス街である赤坂の昼夜の人口は激減し、飲食店をはじめ小売店や商業ビルテナントなど業種を問わず厳しい状況が続いている。
4日と5日の2日間、赤坂サカスで飲食店・物産店・団体による23の出店と多彩なイベントを実施。7日と8日には、赤坂広域の飲食店など48店参加のはしご酒イベント「赤ベロ」が2年半ぶりに行われる。
「茜まつり」は、東日本大震災で人の消えた赤坂の活性化を目指し、2012年5月に赤坂2丁目で産声を上げたはしご酒企画「赤坂食べないと飲まナイト」がそもそもの発端。
同企画は以降、毎年開催され、19年には名称を「赤坂 yoi machi はしご酒」(赤ベロ)へと改め、東京2020オリンピック開催時にエリア拡大での実施に向けて準備を進めていたところ新型コロナが直撃した。19年秋の開催以降、リアルでの開催は中止を余儀なくされていた。
コロナ禍では、クラウドファンディングやオンラインイベントを通じて赤坂と訪れる人との絆をつなぎとめ、今回、満を持してのリアル開催となった。

4日、主催者挨拶した茜まつり実行委員会の小久保茂紀氏は「19年から約3年、粘りに粘って、なんとかここまで漕ぎつくことができた。気が付くと仲間が増え、当初予定の数倍規模のイベントとなった。コロナでお客様となかなかつながることができなかったが、赤坂のまちのリスタートとして皆さんで晴れやかなイベントにしていきたい」と意欲をのぞかせた。
これに対し、来賓挨拶した武井雅昭港区長は「この日を迎えられた皆さんの晴れ晴れしいお姿をみると諦めずチャレンジし続けることが本当に大事だと思った。コロナが沈静しているとは言えないが、少し落ち着いた状態になり、このような催しで新しいコロナを乗り越えたつながりができる頃だと思う」と期待をにじませた。

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