中小メーカーのため息

「自社製品で本来の収益を確保し、その余力で作ってきた」。大手小売業のPBを生産する中小メーカーの経営者は話す。だが、PBの支持が強まりそちらに力点を置くようになると、次第に収益は悪化。「まともに作りだしたら採算は合わない。とはいえ、やめるわけにもいかない」。

▼原料やエネルギーの高騰も例外なく押し寄せている。もともと利幅が薄いだけに、問題はより深刻だ。連日のようにNB商品の値上げが発表されるが、PBの価格は凍結されたまま。「ようやく今月から納価の改定を認めてもらえた」と一息つくものの、原料が上がったこの数か月間の負担は当然みてもらえない。

▼懸念材料はまだある。納価は改善されても、売価が上がるのは1、2か月先だという。競合するスーパーからは「それならうちもまだ上げない」と言われる。「どの店も真っ先に上げたくないのは分かるが、そのとばっちりは全部こちらに来る」と困り顔。

▼だが、一番大きな不安はもっと先にある。「あと何度、値上げ交渉をすることになるのか」。終わりの見えないコスト増へ、ため息は深まるばかりだ。