三井食品 2年2か月ぶりに大阪でメニュー提案会 SDGsやおうち時間テーマに

三井食品関西支社は4月26日、大阪マーチャンダイズ・マート(大阪市中央区)で「第31回関西メニュー提案会」を開いた。大阪での開催は2年2か月ぶり。従来よりも会場を拡大し通路幅を広くとるなど、密を回避する対策を講じた。

257社が出展し、得意先500企業(業務用4割、小売業3割、卸3割)、約700人が来場。出展メーカーの内訳は加工食品63、業務用36、酒類40、低温8、総合26、オリジナル47。

矢澤久志取締役専務関西支社長は「当初の予定がさらに延期され、本日の開催となった。2年以上開いていなかったこともあり、主要得意先の関心も高くトップの方々も多く来場されている。期待に応えたい」と強調した。今回のテーマは「発見! 新しい日常と食のチカラ」。各企画ブースでは、家族全員で楽しめる料理や普段と違う酒類の楽しみ方など、「ちょっと贅沢なおうち時間」へ向けた提案に力を入れた。

入口ではオリジナル商品を展開。「久世福商店」の海苔バター、「築地銀だこ」のたこ焼粉などのコラボ商品を紹介した。担当者は「『久世福商店』の人気商品を初めて一般流通向けに発売した。認知度が高く、一般のスーパーからも強い関心が寄せられている」と話す。

酒類では、昨年発売した「広島レモンハイボールの素」を試飲提供。家飲み需要を背景に、「ほかにない商品、小売価格650円というコスパが受け入れられ、好評を得ている」(酒類部)という。缶では新商品の「広島ネーブルオレンジハイボール」を発売する。

「SDGsへの認識、特に食品ロスに対する意識が強まっている。こうした流れに少しでも貢献していきたい」(森田成彦副支社長)との考えから、農水産物を有効活用した加工品の提案にも注力した。長さをそろえるため廃棄されるアスパラガスの根元を活用した天ぷら、完熟した赤ピーマンをトッピングに利用した惣菜などを紹介。「未利用の材料を使い新しい商品ができるだけでなく、生産者を助けることにもなる」(マーケティング部)。

このほか、長野・和歌山・岡山・高知・香川各県の地元商材を集めた「にっぽん元気マーケット」、外食向け食材の産地を応援する「三大地鶏食べ比べ」など、さまざまな企画を随所で展開していた。

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