「ジャワティ」の原材料名は紅茶のみ 無糖紅茶飲料のマーケティング活発化で再評価の兆し

 各社の無糖紅茶飲料マーケティングの活発化に伴い、無糖紅茶飲料の先駆けである大塚食品の「シンビーノ ジャワティストレート」(以下ジャワティ)が再び注目を集めそうだ。

 「ジャワティ」は大塚ホールディングス初代会長で「ボンカレー」の生みの親である大塚明彦氏の先見の明で開発された。

 1988年4月、当時・大塚食品社長であった大塚明彦氏が米国のある会社の研究所で竣工式に招かれ、そこでの食事会でアイスティーが提供され、これが料理と合っていたのに衝撃を受けたことが開発の契機になったという。

 平成元年(1989年)に発売開始され、無糖、無香料・無着色・ジャワ島産茶葉100%使用・透き通る鮮やかな琥珀色――のこだわりを30年以上守りつづけている。

 無糖茶飲料には通常、酸化防止のためにビタミンCが含まれているが、「ジャワティ」には含まれず原材名が紅茶のみであるのもユニークな点。

 これは、料理の味を引きたてる“テーブルドリンク”の味わいを追求しジャワ島産の茶葉を使って独自製法で製造したためだという。

 「どんな食事にも合うテーブルドリンクとしてのしっかりとした味わいと茶葉本来の穏やかな香り、鮮やかな水色(すいしょく)を探してたどり着いたのがジャワ島産の茶葉。この特長をいかすために原材料は茶葉のみにこだわり独自の製法で製造している」(大塚食品)と述べる。

 「ジャワティ」のしっかりした味わいは、茶葉と製法の組み合わせから生まれたポリフェノールによるもの。

 赤ワイン約1杯分(100ml)当たりのポリフェノール量が280mg(出典:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)であるのに対し、「ジャワティ」は旗艦アイテムの「レッド」が500ml当たり300mg、「ホワイト」が500ml当たり250mgとなっており、ワイン同様の料理とのマリアージュを実現するものとして訴求している。

 昨年は、この訴求を強化すべくフルリニューアルを実施した。
 全ラインアップでパッケージを一新したほか「レッド」は中味も刷新して9月に順次発売開始した。

 「レッド」は、従来通りジャワ島産茶葉100%を使用しつつ、かねてから使用している茶葉をカットしたブロークンタイプに加えて、茶葉をカットしないフルリーフタイプを新たに使用し、ブロークン・フルリーフの2形状の茶葉を使用することで磨きをかけた。

 「『ジャワティ』らしさを守りつつ“さらにおいしく”を心がけた。茶葉を変更し、しっかりした味わいはそのままに、華やかな香りとすっきりさわやかな後口を実現した」と説明する。

 中味刷新の背景には、生活様式の変化による家庭内需要の増加と本物志向の増加がある。
 「さまざまな食シーンを一層おいしく、楽しくするものとして『ジャワティ』が貢献できるのではないかと考え、今回リニューアルに踏み切った」という。

 昨年11月には「レッド」500mlのラベルレスボトルを一部のECサイトを通じて発売開始してサステナブルな社会の実現に向けた容器包装にも対応している。