デパ地下で健康に カルピス初の常設店は「発酵」がテーマ カゴメ店舗にはジュースバーも

阪急阪神百貨店は4月8日、旗艦店の阪急うめだ本店(大阪市)の地下1階食品売場に、アサヒ飲料のカルピスブランド初の常設店「発酵『CALPIS』PARLOR」を開設する。同時に既存店で好評のカゴメの「KAGOME GREENS Catch the Rainbow」もリニューアルして新たにジュースバーを開設するなど、飲食と物販を伴う健康を軸にしたゾーンを展開し、新たな顧客層開拓など館全体の集客につなげていく。3月18日に3社が共同会見を行った。

阪急阪神百貨店はこれまで「オンリーワン戦略」とするさまざまな情報発信を続けており、20年10月に健康訴求で打ち出したカゴメの食べるスムージーとして発売したゼリーは、「自家需要にとどまらずギフトにも広がりを見せ、百貨店の従来の顧客層より若い世代に共感してもらえる状況が続いている」(内海五郎・阪急本店フード商品統括部DM)と好評に推移していることが今回の背景にある。

そこで、「カラダ思いの考え方はこれからの大切な課題であり、多くの方々の共感を得るコンテンツ」(同)との考え方から、新たにカルピスブランドの店舗で発酵の生み出すおいしさを発信していく。

発酵カルピスパーラーは、発酵をテーマに「カルピス」と発酵食品を組み合わせたオリジナルドリンクとオリジナルスイーツを販売する。ドリンクは3品で、カルピスに甘酒、ヨーグルト、もろみ酢をそれぞれ組み合わせた定番品に加え、季節限定品は全国を4つのブロックに分けて四季と組み合わせて2品ずつ展開する。春は関東・甲信越・東海地区で、岐阜県産ヨーグルトを使用した「苺ピューレ仕立てのヨーグルトとカルピス」など。5品いずれも税込598円。今後、夏は北海道・北陸・東北、秋は中国・近畿、冬は九州・四国の発酵食品を使用する。

また、スイーツはボトル缶入りカルピスゼリーに別添のフルーツソースを加え、振って混ぜて飲む新感覚の飲むスイーツを発売する。選ぶソースや振る回数で異なる味わいが楽しめる。

一方、カゴメの改装店は、店舗面積を2倍に拡張し新設のジュースバーで3種のクラフトスムージーを販売する。スムージーをベースにカットした固形の果実が味わえる飲料で、カップはそれぞれ3種類(内容量200g、310g、440g)あり、それぞれ野菜摂取量が分かりやすくなっている。例えば200g(税込398円)なら野菜使用量が60gで、1日の必要摂取量350gの1/2食分に当たる。ストローは100%植物由来を採用するなど環境に配慮している。

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