赤城乳業 精鋭ラインアップ集中 カップアイス定着に全力

赤城乳業はこのほど、22年春の販売戦略、新商品を発表した。掲げているのは、精鋭ラインアップの育成とブランド集中。「ソフ」「ミルクレア」「フロリダサンデー」の育成を強化し、「ガリガリ君」も引き続き集中して取り組む。この4ブランドのほか「ガツン、と」「ブラック・チョコミント」もプロモーションをからめて育成していく。

「ソフ」は大幅なリニューアルを消費者調査も取り入れて行った。バニラは北海道産生クリームと発酵バターを使用し、「北海道産乳製品100%使用」を謳い、商品名も「ソフ北海道ミルクバニラ」とした。フレーバーアイスのメロンは富良野メロン果汁100%使用(メロン果汁に占める割合)で、「富良野メロンのソフトクリームがお手頃価格で味わえる衝撃」を謳う。商品名は「ソフ富良野メロン」。これまで育てきれていなかったカップカテゴリーの定着を確実なものとしていく。TVCMも1千GRPを投入。

「ミルクレア」は、かじったときに生チョコのような食感が味わえるよう、アイス組成の大幅なリニューアルを行いリピート率アップを狙う。またボリュームゾーンの30~50代女性に刺さるアニメコンテンツを使ったプロモーションでトライアルアップを狙う。

「フロリダサンデー」は、トライアル率、リピート率がともに増加中で、20年秋と21年秋を比べると購入率が45%増となっている。今春はヘビーユーザーの40~50代男性と40代女性に焦点を当て、40~50代男性人気フレーバーのパイナップルを発売する。ゴールデンパイン果肉は、過熱蒸気殺菌製法でフルーツ独自の味わいが楽しめ、側面と天面で異なる風味ソースを使用、最後まで飽きずに楽しめる工夫となっている。TVCMは1千GRPを投入する。

新商品は、昨年2月と9月に発売されTwitterを中心に大きな話題とともに大ヒット商品なった「かじるバターアイス」のマルチ版を発売。また、ノベルティでは超進化系として北海道産発酵バターと福岡県産あまおう苺の果汁100%を使用した「かじるあまおう苺バターアイス」(180円)を発売。さまざまなスイーツに多種多様な使われ方をしているマスカルポーネを「こんなに美味しいマスカルポーネを、スイーツとしてそのまま食べてもいいんじゃないか」という発想から生まれた「あえて、ただの、マスカルポーネチーズアイス」(140円)を発売する。

▽ソフ=2月28日、150㎖、140円▽ミルクレア=同、44㎖×6本、350円▽フロリダサンデー=3月7日、210㎖、180円▽かじるバターアイス=3月28日、40㎖×5本、350円▽あえて、ただの、マスカルポーネチーズアイス=4月25日、70㎖、140円。

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