コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスは14日開催した決算説明会で、小型ペットボトル(PET)やコンビニでの価格改定について、5月1日出荷分から価格改定を実施する大型PETの消費者などの反応を見定めてから検討していく考えを明らかにした。
同社は8日、大型PET計16品の出荷価格の改定を発表。値上げ幅は商品によって異なり全体で約5~8%で、対象チャネルはスーパー・ドラッグストア・量販店・オンラインとした。
対象外となった小型PETやコンビニでの価格改定について、14日発表したカリン・ドラガン社長は「全ての選択肢を検討していく。ただ、その決断を下す前に大型PETの価格改定をした後、カスタマー(流通)や消費者がどのような反応をするのかをモニタリングし理解してから次の段階に入っていきたい」と語った。
コカ・コーラボトラーズジャパンのコスティン・マンドレア執行役員最高営業責任者兼営業本部長は、大型PETの価格改定でコンビニを外した背景についてスーパーやオンラインで価格競争が熾烈になっていることを挙げる。
「我々の製品は競合他社と比べプレミアム性を堅持しているが、大型PETの90%はスーパー・ドラッグ・量販店・オンラインで売られ熾烈な競争が繰り広げられている」と述べる。
今後、コンビニなど大型PETの価格改定を行わないチャネルに対しては「効率性・プロモーションの深さや頻度などを複合的に検討しながら決めていきたい」と説明した。
なお21年通期のパッケージ別構成比は1.5L以上の大型PETが25%(前年比6%増)、601ml以上1.5L未満の中型PETが4%(前年比89%増)、600ml以下の小型PETが39%(前年比3%増)。
大型PETは家庭内消費の増加によりスーパーとドラッグストアで主に炭酸・無糖茶・水カテゴリーが増加した。
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