メイカングループが展示会 出展社数増加、活発な商談

メイカングループ(静岡県浜松市、小寺仁康社長)は1月28日、アクトシティ浜松で総合食品展示商談会「FOOD SHOW2022」を開催した。春季展示会は2年ぶりの開催となったが、前回を上回る過去最高の約230社(常温120、低温110)が出展。新規出展企業27社も加わり、活発な商談が行われた。

会場はドライ食品、静岡県食品、チルド食品、冷凍食品の4つにゾーニング。伊藤忠食品コーナーをはじめ企画提案コーナーを周囲に配置した。企画提案コーナーでは、瓶詰やふりかけなどを全国から集めた「ご飯のお供大集合!」「日本全国麺紀行」はドライ、チルドそれぞれで多彩な商品を提案。さらに「ちょっといいもの集めました!」コーナーでは和洋日配品を納豆からスイーツまで幅広く品ぞろえし、自宅でちょっとした贅沢を楽しめるこだわり品を提案した。

静岡県食品コーナーでは、静岡市の人気ラーメン店「ラーメン矢吹」(静岡市葵区)、イタリア料理店「La Vapige」を運営するアトラクティブ(静岡県藤枝市)がそれぞれ市販向けのチルド、冷凍食品を開発し初出展。来場者の関心を集めた。

会見で小寺社長は「今期(2022年9月期)第1四半期は、前年同期比売上高5・3%減と非常に厳しいスタート。燃料高もあり経常利益を含め苦戦している。食品値上げが相次ぐ中、消費マインドが低下しており、前年実績を維持されている取引先もごく一部のようだ」と述べ、展示会開催については「各業態のお取引先は消費者が安全に買い物できるよう、しっかりと感染対策を講じ店舗運営しておられる。足下環境が厳しい中で集客に寄与できる商品提案は必要だ」とし、前年の運営経験を生かした徹底した感染症対策で対応したことを説明した。

同社は中部メイカングループの中核企業。通期については、引き続き食と地域に特化し、社会と共存できる企業作りを目指すとともに、グループスローガン「変革と創造」のもとグループ総合力の強化・発展に取り組む。夏季総合食品展示会は7月8日を予定。

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