2021年の国内パスタ供給量は、前年の反動を受け27万9千317t(前年比14.7%減)となったことが日本パスタ協会の調査で分かった。
国内生産量は前々年並みの13万8千993t(5.6%減)で、内訳はロング11万3千580t(7.6%減)、ショート2万5千413t(4.8%増)。輸入量は14万1千16t(22.1%減)で、ロング12万8千784t(23.1%減)、ショート1万1千851t(9.8%減)、卵入り382t(12.0%増)に。輸出分は692t(20.6%増)になった。輸入品構成比は50.5%と前年より4.7ポイント減った。
国別の輸入量はイタリアが7万1千859t(17.6%減)、トルコが4万5千702t(26.1%減)、米国が1万9千222t(15.3%増)。CIF価格はイタリアが136.1円/㎏、トルコが94.8円/㎏、米国が152.8円/㎏となった。
その他の国からの輸入量はギリシャの2千261t(41.7%減)など。ほかは数百t、数十tレベルの輸入量で、各国とも前年より大きく減らした。
20年は巣ごもり消費の追い風を受け国産、輸入とも年間を通じて伸びたが、21年はその反動が直撃する結果に。全体では18年並みの水準に終わった。国産品は年間を通じて比較的浮き沈みが少なかったものの、輸入品は6月から10月まで67.9%、59.7%、64.2%、77.0%、56.4%と、前年実績を大きく割る月が目立った。
国内生産量は、11月に3.2%増と増加に転じており、12月も2.3%減にとどまるなど比較的堅調に推移している。輸入量も11月からは下げ止まりの傾向がみられており、在庫消化は進んでいるとみられる。